パイプオルガンの構造

オルガンは、送風機から供給される空気から、2つの「ふいご」を使って「風」を起こします。このオルガンの場合、オルガンの左側にある部屋に置かれており、人間の「肺」に相当。オルガンが「正しく話す」ためには「正しく風を起こす」ことが大切で、このふいごから起こる風は、音を作る上で非常に重要な役割を果たします。
このオルガンには、1.5cmから2.8mの長さまで、合計1,260本のパイプがあります。木材、または錫と鉛の合金から作られているパイプ(図①)は、「風箱」(図②)の上に置かれ、その風箱の中には、空気調整のための「パレット」(図③)と呼ばれる弁があり、その弁が鍵盤に接続しています。鍵盤を押すと、この弁が開き、選択されている「ストップ」(音色を選択するためのノブ・図④)に応じて風がパイプに流れて行き、さまざまな音色を作り出すことができます。
鍵盤は3つあり、手で演奏される鍵盤の一段目は「主鍵盤」(図⑤)と呼ばれています。二段目は「上部鍵盤」(図⑥)で、オルガンの上部にパイプが置かれています。「ペダル鍵盤」(図⑦)は足で演奏。ペダル鍵盤用のパイプは、一部オルガン本体の下部に置かれています。

二段の手鍵盤の写真

二段の手鍵盤の左右にストップが並ぶ

オルガンの構造