コミュニティー・サービス・ラーニング(CSL)のご紹介

2015年05月13日

恵泉女学園大学では2005年よりコミュニティー・サービス・ラーニング(CSL)プログラムに取り組んでいます。
コミュニティー・サービス・ラーニング(CSL)とは、キャンパスを飛び出して地域の社会活動に参加することで、地域社会の中で生きる一人の市民としての自覚や知識、能力を育む体験学習です。体験から得られることは自分が思っている以上に大きなもので、CSL活動は今まで気づかなかった社会への目を開き、自分自身について見つめ直す貴重な機会となります。

このプログラムに参加する学生は、まず半年間の事前授業(「サービスラーニング方法論」)を受け、その中で活動にあたっての心構えを学ぶとともに、活動先を見学するなどして活動先を選びます。その後、現場に入って各自のスケジュールで活動を行います。現場活動は「36時間以上かつ7日間以上」となっており、常設の施設に集中的に通って2~3週間で終了する学生もいれば、月に2回の活動日に半年から1年間かけて通う学生もいます。現場活動を終えた後に、「ふりかえり」と呼ばれる面談を教員と行い、その内容をもとにレポートをまとめ、また学内のCSL報告会で発表を行います。
さらに活動を深めたいという学生は、同じ活動先で、あるいは新たな活動先で現場活動から発表までを行います。


新学期が始まり、CSLの事前授業も始まりました。今学期の履修生は8名です。 CSLを履修する動機を聞いたら、「活動そのものに興味があった」という動機だけでなく、「人と接して役に立ちたい」、「自分の新たな一面を見つけたい」、「何か頑張りたいことを見つけるために履修した」という声もあり、とても嬉しく思いました。昨年の秋学期にCSL(コミュニティー・サービス・ラーニング)の事前授業を受けた学生は15名、全員が現場活動であるCSL1に進みました。そして、CSL1を終了後、CSL2に進んでいる学生が2名。みんな、アルバイトやサークル、授業の合間の時間を確保して、よく頑張って活動しています(or活動しました)。活動の様子については、次回よりご紹介していきます。

事前授業でも様々な出会いがあると思いますし、CSLの現場活動ではさらに世界が広がるでしょう。学生のみなさんが知らない場所で勇気を出して経験してみる、そのお手伝いを私たち教員・スタッフも精一杯やっていきたいと思います。

※写真は、昨年の学生の活動の様子。川崎市黒川青少年野外活動センターにて。