上村英明教授(国際社会学科)の「アーユスNGO大賞2020」授賞式が行われました

2021年03月31日

本学の上村英明教授(国際社会学科)が、宗派を超えた「仏教国際協力ネットワーク(アーユス)」の創設した「アーユスNGO大賞2020」(茂田真澄賞)を受賞したことは以前お知らせしましたが、その授賞式が3月30日に光明寺(港区神谷町)で行われましたので、ご報告いたします。
この賞は 「長年にわたって国際協力NGO 活動の第一線で活躍し、その活動の功績が高く評価される個人に授与」される賞 です。
今年で7回目となりますが、アーユス創設者の茂田真澄さんが2019年に亡くなられたため、茂田真澄賞としては今回第1回目となります。
授賞理由は以下の通りです。

上村英明(うえむら・ひであき)さん NGO大賞 授賞理由

恵泉女学園大学 教授
市民外交センター 共同代表

国際人権のエキスパートである上村さんは、長年にわたって国連のNGO協議資格を有する人権NGO「市民外交センター」の代表として、アイヌ民族や沖縄・南太平洋の先住民族などの人権問題に取り組んできました。生物多様性や核などの構造的な問題を通して先住民族の権利が奪われてきた実態を明らかにするなど、先見性のある研究や実践は常に注目を集めています。その独特な発想や視点は、アーユスの故茂田眞澄初代理事長を魅了し、アーユスが世界各地の人権問題に関心を寄せるきっかけとなりました。この他、ソーシャル・ジャスティス基金の運営委員長として、市民による民主主義実現のための政策や制度づくりを支援するなど、その活動は分野の枠を超え、グローバルな市民の連帯を実現するための活動にも及んでいます。
このように、上村さんは先住民族の人権問題を中心に、それに関連する様々な問題を鋭く追究してきた稀有な研究者/活動家として、日本のNGOにとってなくてはならない存在となっています。今後もこうした知見や経験をNGO関係者と広く共有し、伝えていただくことを期待して、NGO大賞(茂田賞)を授与します。

上村教授は本学では、平和研究入門、先住民族・マイノリティ論、多民族共生論、平和学研究(大学院)などの科目を担当しています。
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