天候に翻弄された2017年度 畑の授業、無事終了しました

4月に最初の授業でジャガイモを植え付けてから早9ヶ月、あっという間に最後の授業の日を迎えました。
10月の雨とその後の乾燥・低温の影響で、年末になる前からずっとお正月価格の野菜たち。お店に並んでいるハクサイは葉の枚数が少なく、ダイコンも小さめです。私たちの畑でも同じように、結球できずに葉を横に広げたままの希少種『ハ・マカナーイ』ハクサイが多く、ダイコンもいつになく細かったです。とれたて野菜を生で試食する際も、中まで太陽の光が届いていることから、中心まで緑色のハクサイや、葉数が少なく人数分確保するのがやっとといったハクサイ、細身のダイコンをいただきました。プロの農家さんも苦戦している年に、自分で育てた野菜を食べることができることは、ある意味貴重な贅沢品ではあるのですが...。ホウレンソウもまた雨でタネ播きが遅れたために、まだまだ小さな子ばかり。このような畑の様子を目にしたのは初めて。せめて最後の授業でお味噌汁を美味しく食べてもらいたいと、TA(授業補助にあたる4年生)やスタッフは例年以上に気持ちを込めて準備をしました。
でも、最後の授業もクラスによって明暗が分かれました。火曜クラスは、小春日和の天気のなか、自分の畑から貴重な野菜を収穫し、そこにお礼肥として焼成有機石灰(カキ殻を焼いて粉状にしたもの)をまいた後、畑でのんびりとお味噌汁をいただくことが出来ました。一方月曜クラスは、雪の降る中凍えながらお礼肥や収穫を行ない、お味噌汁は教室でいただくことになりました。でも、これもまた体が温まって格別に美味しかったのではないでしょうか。この雪はその後降り続き、多摩地方に大雪をもたらしました。大雪と暖かいお味噌汁、月曜クラスにとっては本当に忘れられない1日となったことでしょう。

今年は、最後まで天候に翻弄された一年でした。例年のように繰り返される異常気象。来年もまた天気にハラハラさせられるのでしょか?お手柔らかにお願いしたいものです。

園芸教育室スタッフ

  • 生野菜を試食
  • 奇跡的な大物!
  • 畑の野菜と地元の手作りおみそで!
  • おいしくできましたよー!
  • 希少種?『ハ・マカナーイ』
  • 畑に雪のかまぼこが!