恵泉流有機園芸から学ぶSDGs (有機農業実践編②)

主催:研究機構 講師: 澤登 早苗・菊地 牧恵  

畑の授業、「生活園芸Ⅰ」を1年生の必修科目としている恵泉。「循環」「共生」「多様性」を基本とした有機園芸で野菜を育てながら、地域資源を活用し、化学肥料や農薬が要らない、自然循環機能を活かした有機栽培で野菜を育てることが、なぜ、SDGsの目標達成につながるのか学びます。自分で大地を耕し、野菜のタネを播き、収穫して食べてみたい、今まで野菜を育てたことはないけれど・・・そんな方にピッタリです。授業と同じように二人一組で決められた区画を耕し、野菜を育てて、収穫して持ち返って食べる。収穫物を一緒に食べることを楽しむ、等など「生活園芸」の授業を追体験していただきます。そして、有機園芸を楽しみながら、土の健康と人の健康、コミュニティーのあり方、食と農など、持続可能な社会について、SDGsとの関係について、一緒に考えてみませんか。ご家族で、あるいはお子さん連れでの参加も大歓迎です。

◆栽培予定の作物:ハクサイ、ダイコン、ラデッシュ、サニーレタス、チンゲンサイ、コカブ、ホウレンソウ、緑肥、サツマイモ、サトイモ、ショウガ、ダイズ、ワタ等

◆扱うトピックス:適期適作と適地適作、地域内循環、土づくり、農業生物多様性、冬草の管理と緑肥、輪作と混作、タネの話、自給と食料問題、適期適作、落ち葉堆肥と堆厩肥
 

◆指定教科書・参考図書・各回共通の持ち物
【参考テキスト】澤登早苗「教育農場の四季(コモンズ 2005年)」
【持ち物】動きやすい服装、帽子、飲み物、筆記用具、手袋、収穫袋
【注意】ハチが活動している期間中は、できるだけ黒色や濃紺の色の作業着の着用は避けて下さい。

時間・曜日

◆ 開催時間:10:00~12:00 10月28日のみ14:00~16:00
◆ 開催曜日:土曜日

日程

  • 第1回 適期・適作、地域内循環

  • 開催日:2023年9月30日

  • ハクサイの定植
    ダイコンの播種
    冬野菜4種(ラデッシュ・サニーレタス・コカブ・チンゲンサイ)の播種
  • 第2回 好酸性植物と好アルカリ性植物、農業生物多様性

  • 開催日:2023年10月14日

  • ハクサイの補植
    ダイコン・冬野菜4種の追い播き
    サツマイモの収穫
    ホウレンソウの播種

  • 第3回 緑肥と冬の草の管理

  • 開催日:2023年10月28日

  • ダイコンの間引き①
    ハクサイの観察
    冬野菜4種・ホウレンソウの観察・間引き
    緑肥播種①
    綿の収穫①
    ※この回のみ開催時間は14:00~16:00となります
  • 第4回 輪作、タネの問題

  • 開催日:2023年11月25日

  • ダイコンの間引き⓶
    サトイモ・ショウガの収穫
    大豆の収穫・小麦播種
  • 第5回 野菜の耐寒性と甘み、自給、生産と消費

  • 開催日:2023年12月16日

  • 収穫・間引き
    ハクサイの防寒
    落ち葉たい肥作り①
    大豆の脱穀・調整
  • 第6回 「いのちを育む有機農業」有機農業とSDGs

  • 開催日:2024年1月20日(1月20日が雨天の場合は1月27日に延期)

  • 収穫
    落ち葉堆肥づくり⓶
    振り返り

    材料費:交流会お茶代 (参加者のみ)300 円

講義データ

講義名 恵泉流有機園芸から学ぶSDGs (有機農業実践編②)
講師 澤登 早苗・菊地 牧恵
講座番号 223752
定員 30名
期間 2023年9月30日から 2024年1月20日(1月20日が雨天の場合は1月27日に延期) (全6回)
受講料(材料費・費用) 全回申込のみ
全6回:(大人1名)18,000 円
 親子での参加可。お子さま(18歳以下、高校生まで)1名につき9,000円
 例:大人1名(18,000円)とお子さま1名(9,000円)での参加の場合、受講料27,000円
 *ご友人同士でのご参加の場合は1名ごとに18,000円となります。
 *お子さまのみのお申込みはできません。
友人にすすめる メールを送る(メールソフトが起動します)

お申し込みについて

受付終了 開講決定  申込締切:2023年9月15日

詳しいお申し込みの手順、受講料のお支払い方法等は受講手続きのご案内ページをご覧ください。
※申込締切日は各講座により異なりますのでご注意ください。

【講師紹介】

澤登 早苗・菊地 牧恵

【澤登 早苗】
恵泉女学園大学・大学院 教授。山梨県(牧丘町)生まれ、在住。1990年代初頭より、有機農業運動、有機農業研究、有機農業をベースにした教育実践、有機果樹栽培などに関わっている。1994年より必修の実習科目「生活園芸Ⅰ」の教育プログラムの開発に関わり、1999年より専任教員。同大人間社会学部長を経て、2013年4月より教育農場長。国内外で有機農業の指導に当たる一方、2003年~2019年まで東京南青山にある子育てセンター「あい・ぽーと」で「親子有機野菜教室」を主宰、近年は多摩ニュータウンでエディブル・オーガニック・コミュニティ・ガーデンに取り組む等、有機栽培を媒介にした子育て支援やコミュニティー再生など、にも取り組む。元日本有機農業学会会長(現理事)、やまなし有機農業連絡会議代表、日本有機農業研究会元理事・現幹事、有機農業推進協会理事、多摩市農業委員、山梨県環境にやさしい農業推進会議委員(2021年4月~)、峡東地区世界農業遺産アドバイザーなど。主著に「有機農業大全」(編著2019年コモンズ)、「教育農場の四季」(2005年コモンズ)など。山梨でブドウとキウイフルーツの有機・農薬不使用栽培を長年実践しているフルーツグロアー澤登の共同経営者でもある。
【菊地 牧恵】
恵泉女学園短期大学卒業後、1990年度より恵泉女学園教育農場で授業「生活園芸」や多くの園芸教育課外活動に携わる。2020年度より恵泉女学園大学助教。澤登教授とともに、「生活園芸Ⅰ」の教育プログラム開発、エディブル・オーガニック・コミュニティガーデン、竹チップ段ボールコンポスト等に取り組む。「生活園芸」「社会園芸実践」等の体験学習の科目を担当。