クラシック入門講座 -名曲案内その2 ロマン派-

主催:研究機構 講師: 小澤 由佳  

母校である恵泉で公開講座を担当させて頂いて11年目。日本では敷居が高いと思われがちのクラシックを、もっと多くの方に身近に感じて頂けないかという想いから始めた解説付き入門講座です。毎回、たくさんの受講生さんに囲まれておりますが、興味はあるけれどなかなかクラシック音楽は億劫だという方から、日頃聴いている音楽をもう少し掘り下げて聴いてみたいという方まで様々な方がいらっしゃいます。アットホームな雰囲気の中で、のんびりと音楽を一緒に学びませんか?
今年度は、かつて作曲家のメンデルスゾーンがドイツで取り組んだコンサートプログラムの企画案からヒントを得て、「名曲」と言われる作品を時代ごとにピックアップし、作曲者の生涯や創作背景などと絡めながら鑑賞のアプローチをする講座を組んでいます。第2弾となる今期はロマン派。シューベルト、ショパン、リスト、メンデルスゾーン、シューマンなどなど、よく知られた作曲家の登場です。作品を通して音楽史学び、そして作品理解を深め、同時に「名曲」とはなんだろうかということを、ご一緒に楽しく考えていけたらいいなと思っております。

時間・曜日

◆ 開催時間:10:40~12:10
◆ 開催曜日:木曜日

日程

  • 第1回 ロマン派とはどういう時代?? 〜シューベルトの「魔王」を例に〜

  • 開催日:2019年9月26日

  • ベートーヴェンと同じ時代に同じウィーンで活躍したシューベルト。シューベルトは古典派最後の巨匠とされ、またロマン派の入り口の作曲家です。シューベルトの「魔王」からロマン派という時代の音楽の特徴を見てみましょう。
  • 第2回 この人も古典派からの橋渡し!ウェーバーの音楽 〜「舞踏への勧誘」を中心に〜

  • 開催日:2019年10月3日

  • ウェーバーもロマン派の入り口の作曲家です。モーツァルトの姻戚にあたる人でもあります。ウェーバーの「舞踏への勧誘」から、ロマン派の音楽の新しい「技術」を学んでいきましょう。
  • 第3回 育ちのよさが音楽そのもの!!メンデルスゾーンの音楽 〜「ヴァイオリン協奏曲」を中心に〜

  • 開催日:2019年10月17日

  • 今年度の企画のヒントをくれた作曲家メンデルスゾーン。もしかしたら作風よりも生き様、探究心が、ロマン派の音楽業界を動かしたと言えるかもしれません。メンデルスゾーンが音楽に求めていたものは何か、考えていきましょう。
  • 第4回 ショパンはなぜ「ピアノの詩人」と呼ばれるのか。 〜「バラード第1番」を中心に〜

  • 開催日:2019年10月24日

  • ポーランド出身の作曲家ショパンは、ピアノを得意とし、ピアノジャンルにこだわって創作をしました。よく言われる「ピアノの詩人」とはどういう作風をいうのか・・「バラード第1番」を鑑賞します。
  • 第5回 ショパンが音楽に込めた想いとは??? 〜「英雄ポロネーズ」を中心に〜

  • 開催日:2019年11月14日

  • 第6回 ロマン派の代表格シューマンの世界 〜「トロイメライ」「献呈」など〜

  • 開催日:2019年11月21日

  • シューマンは歴史上でもおそらく名高い音楽家夫婦でした。一方で精神的な不安定さに苦しみ、それが音楽にもよく現れており、そのシューマンの作風は、時代の精神にも通じるものもあります。シューマンの世界に足を踏み入れてみましょう。
  • 第7回 社交界のピアノの貴公子・・・それは幸せだったのか。リストの登場〜「ラ・カンパネラ」〜

  • 開催日:2019年12月5日

  • 幼少期からピアノを巧みに演奏したリストは、半生を「ヴィルトゥオーゾ」として大変な人気演奏家でした。リストが演奏技術にこだわった理由・・・それはなんだったのか、考えてみましょう。
  • 第8回 「音と言葉」・・・リストの追求したもの 〜「死の舞踏」を中心に〜

  • 開催日:2019年12月12日

  • 技巧的なピアノ曲ばかりが知られているリストですが、実は、音楽による詩的表現を重視し、「交響詩」という新しいジャンルを作っています。まさにロマン派の体現。リストがh表現したかったものをみてみましょう。
  • 第9回 ロマン派オペラの巨匠ワーグナーの登場 〜「タンホイザー」を中心に〜

  • 開催日:2020年1月9日

  • 女性スキャンダルと借金まみれの波乱に満ちたその人生は、のちの名作と言われる「オペラ」を生み出すためのこやしのようにも見えてきます。ワーグナーがオペラで表現したかったもの、探ってみましょう。
  • 第10回 最後はブラームスの音楽。「ヴァイオリン・ソナタ 『雨の歌』」を。

  • 開催日:2020年1月23日

  • シューマン、リスト、ワーグナー・・・彼らと同じ時代を生きたブラームスの音楽には、ロマン派らしさと古典派までの伝統の継承の両側面がみられ、同時にブラームスの個性もしっかりと光ります。切なく美しい雨の歌・・・ブラームスの声を聴いてみましょう。

講義データ

講義名 クラシック入門講座 -名曲案内その2 ロマン派-
講師 小澤 由佳
講座番号 119558
場所・交通アクセス 本学・多摩キャンパス
恵泉女学園大学の交通案内
定員 25名
期間 2019年9月26日から 2020年1月23日 (全10回)
受講料(材料費・費用) 全回申込のみ
全10回:20,000 円
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お申し込みについて

受付終了 開講決定  申込締切:2019年9月16日(月)

詳しいお申し込みの手順、受講料のお支払い方法等は受講手続きのご案内ページをご覧ください。
※申込締切日は各講座により異なりますのでご注意ください。

【講師紹介】

小澤 由佳

おざわ ゆか 恵泉女学園大学卒業、日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。芸術学博士。専門は音楽学。日本大学藝術学部、恵泉女学園大学、桜美林大学、茨城県県南生涯学習センター、調布市西部公民館音楽講座、三鷹市市民大学などで教鞭を執るかたわら、演奏会つき講演会、執筆業などを積極的に行っている。近著には『歌舞伎辞典』(柏書房)がある。