装飾芸術の世界  

主催:研究機構 講師: 小林 亜起子  

本講座では、18世紀から20世紀初頭のヨーロッパの装飾芸術について4回にわけて学びます。はじめに18世紀ロココの室内装飾や工芸作品をじっくり鑑賞します。次に19世紀にヨーロッパで一世を風靡したジャポニスムについて、絵画や工芸作品を中心に観察しながら理解を深めます。その後、19世紀後半にイギリスで活躍した「近代デザインの父」と称されるウィリアム・モリスのデザインと、彼が主導した美術工芸運動「アーツ・アンド・クラフツ」について考察します。最後に、19世紀末から20世紀にかけて開花した芸術様式アール・ヌーヴォーと、20世紀初頭に広まるアール・デコについて、建築、工芸、インテリアデザインと幅広く取り上げわかりやすく解説します。

講座開講中にあたる2018年冬には、東京都庭園美術館にて「エキゾティック×モダン-アール・デコと異境への眼差し」展が開催されます。この美術館は、戦前にパリに遊学された朝香宮夫妻の邸宅として、1933年に建てられ、アール・デコの名建築として国の重要文化財に指定されています。この講座では、こうした装飾芸術に関する展覧会をより深く味わうために役立つ「デザインを見る眼」を養います。タピスリーや陶磁器、ガラス工芸品など、日常に彩りをあたえる装飾芸術の魅力をご一緒に学びましょう。(掲載図版《ブーシェのタピスリー》18世紀、ゴブラン製作所、J・ポール・ゲッティ美術館所蔵)

時間・曜日

◆ 開催時間:11:00~12:30
◆ 開催曜日:火曜日

日程

  • 第1回 ロココ

  • 開催日:2018年10月9日

  • 18世紀ロココの装飾美術について、貴族の館や宮殿の室内装飾をはじめ、ルーヴル美術館所蔵作品を中心に鑑賞します。
  • 第2回 ジャポニスム

  • 開催日:2018年11月13日

  • 19世紀にヨーロッパで一世風靡したジャポニスムについて、絵画や工芸作品を取り上げます。
  • 第3回 アーツ・アンド・クラフツとウィリアム・モリスのデザイン

  • 開催日:2018年12月11日

  • 19世紀後半イギリスで活躍した「近代デザインの父」と称されるウィリアム・モリスのデザインと、彼が主導した美術工芸運動「アーツ・アンド・クラフツ」について考察します。
  • 第4回 アール・ヌーヴォーからアール・デコへ

  • 開催日:2019年1月15日

  • 19世紀末から20世紀にかけて開花した芸術様式アール・ヌーヴォーと、20世紀初頭に広まるアール・デコについて、建築、工芸、インテリアデザインと幅広く取り上げ解説します。

講義データ

講義名 装飾芸術の世界  
講師 小林 亜起子
講座番号 118538
場所・交通アクセス 本学・多摩キャンパス
恵泉女学園大学の交通案内
定員 20名
期間 2018年10月9日から 2019年1月15日 (全4回)
受講料(材料費・費用) 全回申込のみ
全4回:8,000 円
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お申し込みについて

受付終了 開講決定  申込締切:2018年9月29日(土)

詳しいお申し込みの手順、受講料のお支払い方法等は受講手続きのご案内ページをご覧ください。
※申込締切日は各講座により異なりますのでご注意ください。

【講師紹介】

小林 亜起子

こばやし あきこ 東京芸術大学講師。専門はフランス美術、装飾美術。パリ第十大学修士課程修了。ローザンヌ大学博士課程留学後、東京芸術大学大学院美術研究科博士課程修了。美術(博士)。著書:『ロココを織る―フランソワ・ブーシェとボーヴェ製作所のタピスリー』中央公論美術出版(単著)、Arachné. Un regard critique sur l'histoire de la tapisserie, Presses Universitaires Rennes(共著)。翻訳書:アンドレ・シャステル『ローマ劫掠―1527年、聖都の悲劇』共訳(筑摩書房)、ミシェル・フイエ『イタリア美術』監訳(白水社文庫クセジュ)など。