キリスト教と文学

主催:研究機構 講師: 柴崎 聰  

外国文学や日本文学には、キリスト教や聖書の知識を持たずには十分に読み解くことのできない作品が数多くあります。作家や詩人や劇作家たちが、信仰と不信仰のはざまで揺れ動きながら、聖書の真実を伝えようとする作品を通して、神や人間への深い思いを汲み取りたいと思います。

◆指定教科書・参考図書・各回共通の持ち物
当該作品と聖書

時間・曜日

◆ 開催時間:13:30~15:00
◆ 開催曜日:火曜日

日程

  • 第1回 チョーサー作『カンタベリー物語』上中下(枡井迪夫訳) 岩波文庫

  • 開催日:2018年9月25日

  • 花が咲き、そよ風が吹き始める4月、サザークの旅籠で出会った29人の巡礼たち。身分も職業も多様な彼らが、カンタベリーへの道々、順番に話をすることになる。中世イギリス最大の詩人チョーサーの代表作から何篇かを選択して学ぶ。
  • 第2回 チョーサー作『カンタベリー物語』上中下(桝井迪夫訳) 岩波文庫

  • 開催日:2018年10月9日

  • 同上
  • 第3回 舟越保武画文集『巨岩と花びら』 ちくま文庫

  • 開催日:2018年10月23日

  • 《長崎26殉教者記念像》《ダミアン像》《原の城》《ゴルゴタ》などの彫刻で知られる彫刻家最初のエッセイ集。詩的な筆さばきで、芸術と人生をめぐる思索の軌跡を披瀝する。石造彫刻、ブロンズ像彫刻、デッサンも10点収録。日本エッセイストクラブ賞を受賞。
  • 第4回 遠藤周作著『銃と十字架』 中央公論社

  • 開催日:2018年11月6日

  • 船を乗り継ぎ、砂漠を横切って、ローマに赴き、神学生として学びの時を過ごし、キリシタン弾圧の続く地獄のような日本に再び戻って来たペドロ岐部。捕縛され殉教するまで、十字架の使命に生きた伝道者の信仰の生涯を記す。
  • 第5回 リルケ作『マルテの手記』(望月市恵訳) 岩波文庫

  • 開催日:2018年11月20日

  • 青年マルテは、故郷を去ってパリに赴き、絶望と焦燥と孤独の生活を送る。彼は、深くおのれの内面世界に降り立ち、日々の経験と幼き日の思い出を手記として書き留める。リルケ自身のパリ体験が色濃く反映する手記。
  • 第6回 堀田善衛『路上の人』 新潮社

  • 開催日:2018年12月4日

  • 13世紀のヨーロッパにようやく町や都市ができ始めたころ、森の中から現れ、街道に溢れた流浪遍歴者のひとりヨナ。「路上の人」である彼の目を通して、聖職者、密使、尼僧、乞食、異端の人々が織り成す人生模様を描く。
  • 第7回 アガサ・クリスティー著『ベツレヘムの星』(中村能三訳) ハヤカワ文庫

  • 開催日:2018年12月18日

  • クリスティーは多くのミステリーを書くかたわら、小さな珠玉のような1冊の本を残した。聖書に題材をとった物語と詩を集めたクリスマスブック。

講義データ

講義名 キリスト教と文学
講師 柴崎 聰
講座番号 418207
場所・交通アクセス 本学・多摩キャンパス
恵泉女学園大学の交通案内
定員 15名
期間 2018年9月25日から 2018年12月18日 (全7回)
受講料(材料費・費用) 全回申込のみ
全7回:14,000 円
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お申し込みについて

受付終了 開講決定  申込締切:2018年9月15日(土)

詳しいお申し込みの手順、受講料のお支払い方法等は受講手続きのご案内ページをご覧ください。
※申込締切日は各講座により異なりますのでご注意ください。

【講師紹介】

柴崎 聰

しばさき さとし1943年、仙台市生まれ。現在、大学講師。博士。詩集『涙半分』『火の言葉』、評論『石原吉郎 詩文学の核心』、編・解説『石原吉郎セレクション』など多数。