図書館

  1. HOME
  2. 図書館・教育施設
  3. 図書館
  4. カウンターだより
  5. 「その正体は・・・」

「その正体は・・・」

新年も明けてしばらくのある朝のことです。実家の小さな庭に面したベランダの上をまさに横切ろうとする動物の影。窓の磨りガラスごしに目撃した母が、窓を引き開けた時、目に飛び込んだのは予想していた猫の姿ではありませんでした。逃げる気配もなく、こちらを振り向きさえせず、のそのそと歩いていく動物、-身の丈60センチ、ふさふさした大きな尻尾-のお世辞にもかわいいとは言い難い後姿。動揺を隠せぬまま電話で市役所に尋ねてみると、「ああ、それはハクビシンですよ」という答え。ハクビシン。をネットで調べてみると、「白鼻芯、額から鼻にかけて白い線があることが特徴。日本に生息する唯一のジャコウネコ科の動物」とあり、画像を見ると黒い顔の真ん中に縦に白い線がはいっているスカンク、といえば一番分かり易そうです。逃げ出したペットかと思っていたら、2月にパルテノン多摩で催していた「多摩エコ・フェスタ」の展示を見た時、近隣の里山に生息する動物として雉、狸などとともに白鼻芯が挙げられているのもみつけました。

それにしても名前が分からない動物(しかもかわいくない)に遭遇するのは、かなりショッキングの様です。母の話を聞き、わたしは高校生時代に校舎の廊下で、「先に指のある四つ足のカメムシ」を発見した時のショックを思い出しました。それが何だったかはまた別の機会に・・・。(A)

 

バックナンバー

このページを他の人と共有する

ページトップに戻る