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「食育とは?」

大阪の小学校で、豚を飼育し最後に食べるという授業を実践した先生がいました(映画にもなってます。タイトル『ブタのいる教室』)。まさに「総合教育」だと思いますが、この授業を受けた児童は受け止めきることができたでしょうか。たとえ受け止め切れなかったとしても、そのような機会が与えられることは、得がたい教育だったと思います。

その反面、食べ放題やバイキング形式のレストランでは大量の食べ残しがゴミとなり、ファーストフード店やコンビニでは決められた消費期限で廃棄されている現状を知っていながら、それには目をつぶっている私たちの生活そのものを見直す必要があるのではないでしょうか?子どもに「食育」を授けるのではなくて、「食育」は企業や大人の生活態度からはじめるべきでしょう。ただ、企業で、「食育を受け、それを会社内で実践しましょう」とか「研修で食育を取り上げます」と言うと反発されそうです。「そんなもの儲からない」と。資本主義社会は「儲けて何ぼ」のものですから。でも、そこから変えなければ、絶対に子どもが変わるわけがありません。

食事を前にして「ありがとう。いただきます。」、食後に「ご馳走様でした」と言うことはその食事に関わったすべての事に対しての感謝です。家でも学校でもレストランでも、食事をいただくときには「ありがとう。いただきます。」「ご馳走様」と親が率先して言ってほしいです。

でも「食育」って言葉、個人的には嫌いです。(N)

 

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