本学が「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」の「有機農業・環境保全型農業部門」において「関東農政局長賞」を授賞しました

2023年07月05日

この度、本学は、有機農業を中心とする園芸教育の実践が評価され、「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」の「有機農業・環境保全型農業部門」において「関東農政局長賞」を授賞することになりました。以下では、社会園芸学科の澤登早苗教授(専門:園芸学・有機農業学・アグロエコロジー)が6月29日(木)に行われたこの賞の授与式の様子を報告いたします。

未来につながる持続可能な農業推進コンクール 関東農政局長賞 授賞式 報告

6月29日午後2時より、さいたま新都心合同庁舎にある農林水産省関東農政局において2022年度の「未来のつながる持続可能な農業推進コンクール」の関東農政局長賞と特別賞の授与式が行われました。今回、受賞したのは「GAP部門」と「有機農業・環境保全型農業部門」の2部門から、それぞれ関東農政局長賞と特別賞が選出され、本学は有機農業・環境保全型農業部門で「関東農政局長賞」という名誉ある賞をいただきました。賞状授与に先立ち、郡関東農政局生産部長より審査講評が述べられ、本学については、長年、1年生の必修科目の中で有機栽培に取り組んできたこと、加えて、オーガニックレシピの開発や、里地里山プロジェクトを通じて地域内外の消費者にも情報発信していること、さらに恵泉CSAなどの取り組みを通じて、地域の人と学生が共に有機農業を体験することで、多様な人や世代が集う場を提供していることなどが、紹介されました。
その後の式辞では、信夫関東農政局長が他の3受賞者に対し、「今回、恵泉女学園大学について特に言及することについてお許しいただきたい」と、お断りされた上で、本学の学生募集停止に対する想いを、時には声を詰まらせながらお話して下さいました。その内容は、本学の学生募集停止が、農業関係者に与えた衝撃の大きさや今後の影響に憂慮されながらも、募集停止となってしまっても、生涯就業力という教育方針の下で学び、巣立っていった卒業生たちは、きっと各地でタネを播き続けてくれるであろう、といったものでした。局長からの心のこもった暖かい励ましのお言葉に、心を打たれ、目頭が熱くなるとともに、私たちには、教育農場で長年培ってきたものをこれから、どのように次に繋いでいくべきか、考える責任が残されていることを再度、確認した瞬間でした。
式辞の後は、各受賞者から取り組について紹介する事例発表があり、本学からは農場長である澤登がパワーポーントを用いて、本学の取り組みを紹介しました。
授賞式には、澤登の他、澤登と共に本学の有機農業の実践に最初から、長年取り組んできた菊地先生と園芸教育室の職員として園芸短期大学との統合以降、教育農場の管理や里地里山プロジェクトにおいても重要な役割を果たして下さっている来島さん、そして、学生代表として恵泉CSAメンバーの折山咲歩さん(PH4年生)、渡邊真子(PH3年生)さん、水島栞(PH2年生)さんにもおそろいの園芸Tシャツを着て参加してもらいました。そして、授賞式の後は、タイレストランで、ささやかな祝杯を挙げ、喜びを分かち合いました。
授賞式に参加した学生からは「貴重な経験をさせていただいたこと、感謝申し上げます。恵泉という恵まれた環境で学べること、改めて嬉しく思いました。」というお礼のメールを受け取りました。園芸を3つの礎のひとつとしてきた本学が、教育農場における作物栽培を有機農業に転換したのは30年余り前の1994年、まだ、教育機関で有機農業に取り組むところは皆無に等しい時代でした。その後、2001年には教育機関初の有機JAS認証を取得しました。この間に、有機農業を取り巻く環境は大きく変化し、2006年には有機農業推進法が制定され、有機農業を推進することが国や地方公共団体の責務となりました。そして、2021年には、農水省が策定した「みどりの食料システム戦略」で2050年までに有機農業の栽培面積を100万ha(全耕地面積の25%)まで増やそうという目標が設定される時代となりました。今回、関東農政局長賞を受賞できた背景には、こういった時代背景の中で、教育農場で共に学んできた1万人弱の卒業生と在校生、そしてこの農場で育くまれている多種多様な生命とともに、小さくても確実な取り組みを一歩一歩、重ねてきたことがあると思っています。これからも、引き続き、未来につながる持続可能な農業を推進していくために、本学で培ってきた学びのタネを社会に蒔き続けていきたいと思います。

(報告 澤登早苗)

信夫関東農政局長から
「関東農政局長賞」の賞状を拝受
関東農政局長及び農政局幹部の方と
本学関係者の記念写真
受賞団体・個人の代表者と
関東農政局幹部との記念撮影
受賞式に陪席した恵泉CSA参加学生①
受賞式に陪席した恵泉CSA参加学生②
真剣に事例報告を聞く参加者

教育機関として初の有機JAS認証を取得した本学の教育農場と農場を使用した授業の様子についてはこちらです。
社会園芸学科についてはこちらです。
澤登早苗教授の教員紹介はこちらです。

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