2019年梨花-恵泉合同授業in Keisen報告(2)

2019年07月10日

7月3日(水)

午前中、パルテノン多摩にある多摩ニュータウンの歴史ミュージアムを訪問し、多摩ニュータウン開発以前の風景と現在の開発された多摩地域について学びました。高齢化が進行している多摩地域の地域再生のためのさまざまな取り組みを共有し、これに恵泉も携わっていることを学びました。

グリーンライブセンターでは多摩市、恵泉、市民ボランティア組織との共同運営による地域環境の保全活動について学びました。大学と地域自治体による地域活性化が現実的に実施されていることに、梨花の学生から感動したという共感の声が多くありました。
この視察終了後、梨花女子の二人の先生は、先に韓国に戻りました。

午後は宮内先生と澤登先生の案内で、町田市の小野路地域にある恵泉が管理を任されている水田に入り、除草と生き物調査を行いました。ほとんどの学生が初めて水田に入ったため、悲鳴を上げていました。生き物調査では絶滅危惧種のホトケドジョウやオタマジャクシ、ヤゴなどを見つけ、生物多様性の勉強をしました。

パルテノン多摩 歴史ミュージアムで多摩地域の開発の歴史について学んだ
グリーンライブセンターで三者連携の取り組みの実践について学ぶ
初めて体験した水田

7月4日(木)

1限は上村先生と李泳采先生の1年生ゼミとの教養演習の合同ゼミで、日本の平和教育の歴史と現状に関して講義を受けました。梨花の学生から、日本の平和教育に対する多くの質問があり、平和教育と園芸教育のつながりに関しても理解が深まりました。

2限は澤登先生の有機農業とアグロエコロジーの授業に参加しました。日本の有機農業の歴史と世界の多様な有機農業に関する紹介がありました。日本と韓国の有機農業の現状についても比較する時間になりました。

昼は梨花の学生とのランチ交流が行われ、多くの学生達が参加して友情を深めました。また昼に開催されたチャペルコンサートでは、音楽大学のムン・ミンさんが韓国の伝統の笛「ピリ」で韓国民謡を演奏し、多くの反響を与えました。小さい竹の笛から響く大きな音色は、恵泉で平和の音楽を広げることになりました。

午後は梨花の学生達による、2日の生活園芸Ⅰの授業で収穫したジャガイモを使用した料理を食べました。ジャガイモ炒め、韓国風味噌チゲ、じゃがいもチヂミ、韓国風すいとんを作り、恵泉の学生達に提供しました。どれもおいしく、恵泉の学生達も感動しながらいただきました。梨花の料理に対して恵泉の茶道部は、お茶をたてて日本の伝統文化で、もてなしました。慣れない正座でお茶を飲んでいた学生達は、体験が終わると足を解きながら盛り上がっていました。

夕方は澤田先生による「園芸療法論」と李泳采先生による「平和教育(戦後日韓関係)」に関する講義が行われました。どれも学生たちの興味や関心が高く、遅い時間まで車いすの体験や平和問題の質問などを学ぼうとする意欲はとても旺盛でした。

上村先生による平和教育に関する合同授業
澤登先生の有機農業論を学ぶ
恵泉と梨花学生のランチ交流
梨花の音楽専攻のムン・ミンさんによる韓国伝統の笛「ピリ」の演奏
収穫したジャガイモを材料に梨花の学生達による手作り韓国料理が振舞われた
澤田先生の園芸療法論を興味深く学ぶ学生達
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