10月4日(日)開催 <オンライン公開学習会> 未来の街路花壇を考える̶地域に自生する植物導入の意義と可能性̶

2020年09月22日

学習会の趣旨

20世紀終わり頃から、世界のガーデニングの場面では自然回帰が一つの流れとなっています。同時期、日本では大阪の花博を契機としてガーデニングブームが到来し、多くの方が自宅の庭などに様々な園芸品種を用いて花壇を作るようになりました。
今日では市民の方々の花壇活動は公共の場へも広がり、ボランティアグループによる花壇活動が自治体との連携のもと定着しつつあります。そのような花壇では、一年草を主体として、植替えと抜取りを繰り返し続ける花壇が主流となっています。そのため、苗の入手方法や植付け、維持管理に要する労力ということが課題となっています。特に、街路沿いの厳しい栽培環境下では、その労力はより大きくなっています。(花壇の植物を良い状態で維持していくことは困難であるといえます)。そこで、私たちはもともと多摩地域に自然に生えていた植物に着目しました。
この学習会では、街路花壇へ地域の自生種、特に希少種を導入する意義と課題について、講師の方々に解説していただきます。地域の自生種を用いて、種まきから始めて、植物本来の成長する力を生かした、自然環境に配慮した花壇づくりをみんなで考えていきましょう。

クリックするとPDFが表示されます。

日時

2020年 10月4日(日)10:00~12:15 (開場9:45)

会場

Web会議サービス「Zoom」によるオンライン開催

主催

未来の街路花壇を考える会(代表 宮内泰之)

申込方法

こちらより、申し込みフォームに必要事項を入力頂き、前日までに送信して下さい。
または、以下のQRコードからも申し込みいただけます。

参加方法

事前登録が終了し送信しましたら、学習会の登録確認メールが届きます。
当日、学習会開始時刻の10分前になりなしたら、メールに記載された「ここをクリックして参加」を押して参加してください。自動的にアプリがインストールされZOOM が起動します。初めてZOOMを使用する方は、前日までにインストール(無料)しておくと、当日スムーズに参加できます。
詳細は、登録確認後、宮内からメールをお送りしますので、そちらをご覧ください。

*学習会中継所 : 多摩市グリーンライブセンター
オンライン参加が難しい方のみご参加いただけます。なるべくオンラインでの参加をお願いします。参加ご希望の方は、宮内までご連絡下さい。 miya@keisen.ac.jp
コロナ対策は各自でお願いします。

プログラム

10:00 -10:10 開会挨拶 学習会の趣旨説明
宮内泰之(恵泉女学園大学人間社会学部准教授)
10:10 -10:40 街路花壇への自生種や希少種の導入の意義
―高知県の自生地で自生種を守る試み、牧野植物園で自生種と園芸種を混植する試みー
橋本季正(高知県立牧野植物園研究調査員)
10:40 -11:10 自生種・希少種の導入の課題と対策
―遺伝子汚染や地味な自生種・希少種の導入などー
仙仁径(パルテノン多摩共同事業体学芸員)
11:10 -11:15 休憩
11:15 -12:10 コメント&質疑応答
コメンテーター
岩本陽児(和光大学現代人間学部教授)
近藤かおり(豊洲ぐるりパーク副所長、運営管理責任者)
松村正治 (NPO法人よこはま里山研究所理事長、恵泉女学園大学非常勤講師)
12:10 -12:15 まとめ 宮内泰之
12:15 閉会

講師・コメンテーターのプロフィール(発表順)

橋本季正

東京都出身。千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程単位取得退学。高知県立牧野植物園で高知県レッドデータブック改訂作業、絶滅危惧植物の保全対策、温室植物管理等を行っている。趣味の植物栽培経験を通してNHK趣味の園芸講師等も務める。

仙仁径

東京都立大学大学院博士課程満期退学。植物系統分類学研究室にて植物地理学的研究に携わる。現在は自然担当の学芸員としてパルテノン多摩のミュージアムに勤務。

岩本陽児

カラーリーフと東洋趣味を愛する、もと英国暮らしのアマチュアガーデナー。2002年に引き揚げて以来、完全オーガニックの「和光ばたけ」世話人。キャンパス裏山の川崎市条例保存林「岡上和光山」指定を機に、市民講座を兼ねた里山保全の授業を開講して、今に至る。英国RHS・RSPB等の会員。和光大学教授(社会教育学、環境教育・環境史)

近藤かおり

恵泉女学園短大園芸生活学科卒業。造園とナーセリーショップを経営後、公園管理運営事業へ。現在は豊洲にて公園を通してガーデンの存在に社会的意味を持たせる活動をしている。

松村正治

NPO法人よこはま里山研究所理事長。恵泉女学園大学ほか兼任講師。専門は環境社会学。多摩丘陵の里山保全運動に長くかかわり、里山を生かす仕事づくりをすすめている。

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