恵泉女学園大学

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2010年

「その正体は・・・」 続編

2010年12月18日

 「未知の動物との遭遇のショック」について以前このコーナーで書いたのですが(興味のある方は2010年3月11日の「カウンターだより」をご覧ください)、今日はその続編です。
 それは私が恵泉の高校3年だったある朝のことです。礼拝前のひととき、何かの用事で廊下に出ると、その隅の方に、大きめのカメムシのようなものがじっとしていたのです。近づいて見てみると真っ黒で、五角形を細長くしたような形の背中は、いかにもカメムシらしいのですが、よく見ると足が4本しか出ていません。しかもその先端があたかも指がはえているように枝分かれしており・・・!!昆虫は基本苦手、くわえてその形の異様さに思わず担任のM先生を呼んでしまいました。M先生はその「生き物」を一瞥、「あっこれはコウモリだね。」と一言の後、唖然としているわたしを残し、ちりとりにのせてどこかに(どこかは記憶に無し)運んでいかれたのでした。「なぜこんな所にコウモリが・・・?」もし思い当たる理由があるとすれば、わたしのクラスの教室が地階にあったと言うことでしょう。当時高3の何クラスかの教室は地階にあり、夏はひんやりとしていて、過ごしやすかったのですが、常に湿気を伴うそのヒンヤり感は「洞窟」の「ひんやり」に似ていなくもなかったかもしれません。夜遊びしすぎた迷子の子コウモリが、疲れ果て、自宅のぬくもり、ではなく「ひんやり」をこの地下の廊下に見出したのか?それはコウモリにきいてみないとわかりませんが・・・。
 新しい年に、良き「未知との遭遇」を願って・・・。どうぞよろしくお願いします。(A)

 

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