恵泉女学園大学

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図書館

 「ゴッホ展」・・・ 栞篇

今、六本木の国立新美術館で「ゴッホ展」を開催しています。10月1日からなので、もうご覧に行かれた方もいらっしゃるかもしれません。没後120年とのことで、TVコマーシャルではオリジナルソングまでながれているし、やはり相当の混雑を覚悟した方がよいのでしょうか?
ところで、まだ月の初めごろ、そんな華々しさとは無縁のように、カウンター近くにちんまりと重なっている「ゴッホ展」の割引券をたまたま行きつけの書店でみつけました。栞も兼ねているのかやや大きめの長方形で、上半分にゴッホの「自画像」が印刷されています。図書館にあるチラシの表(おもて)もこの絵ですし、今回の「目玉」の作品なのでしょう。ちょっと変わっているのは、この肖像画のバックが切り落とされ、ゴッホの頭の部分だけがくりぬかれていることです。なのでこれを文庫本にやや浅めに挟み込むと、このゴッホの頭の部分がページの間から突き出ることになるのです。これが結構インパクトがあり、そろそろ寝るかと寝床の電気スタンドを点けた時、何か圧迫感というか視線というか人影の存在をふと感じて振り返ると、枕元に立てた文庫本から突き出た栞のゴッホが帽子のひさしの下からじっとこちらを見ており・・・という具合なのです。いえ、気のせいばかりではなく、これもゴッホの「絵力」こそのなせる技なのか・・・?となんとなく納得してしまったのでした。やはり本物も見にいかねば・・・(A) goch.gif