街中がクリスマスのイルミネーションで輝く季節となりました。今年もあとわずか。
「本の業界」でもいろんなジャンルでベスト10が発表されますね-とここまで書いて、あら、1年前にも同じことを書いていました!でも本好きとしてはこのお題は欠かせません。一説によると、出版社はベスト入りを目指して年の後半に目玉商品(本)をかためて出すとか。年の初めに出た本はどうしても印象が薄くなって不利のようです。確かにそんなにたくさん読むわけではない私でも読書ノートを見ないと上半期に読んだ本などはなかなか思い出せません。
さて、ではMyベストは-。たっぷり物語の世界に浸る楽しみを与えてくれる重量級としては『海のカテドラル』(2冊もの)です。昨年読んだ『果てしなき世界』(3冊もの)と似ていますがこちらのほうがよりリアリティがあるように思えます(その分、救われない感じも・・・)。中世スペインが舞台で、波乱万丈、主人公たちが運命に翻弄されます。もうひとつ、全く対照的なものを。『しずかな日々』です。タイトルからしていかにも、ですね。小学5年生の少年の成長を丁寧につづったものです。「しずか」ではあるのですが、でも決して甘くなく、底には不安な旋律が流れている-そんな雰囲気です。
語りだすときりがありませんが、このような1年の収穫をみんなで語り合いましょう、ということで第3回読書会を12月17日(金)に開催します。気軽に参加してください。冬休みの読書リストができますよ。
今、図書館カウンター前には10月のKさんに引き続き、読書会参加者のMさんによる素敵な展示があります。ぜひご覧ください。写真ものせておきます。(M)