恵泉女学園大学

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恵泉蓼科ガーデン

夏(7月)

宿根草の季節

7月になると、ボーダーガーデンの宿根草が徐々に開花してきます。バラの花柄摘みの作業が終わり、一息つく間もなく次は宿根草の手入れに取り掛かります。

蓼科のボーダーガーデンはブルー、ホワイト、イエロー、ピンクの4つのテーマカラーに分かれています。蓼科の気候に合った宿根草たちが7月~8月にかけて本格的に咲きだします。植物の花や葉の色の組み合わせ、花や葉の形、質感にも気をとめ見ていただけるとより楽しめると思います。

宿根草ボーダー

7月は淡い色合いの植物によって、とても優しい雰囲気のガーデンになっています。

8月はヘリアンサスやクロコスミアなどの濃い色の植物が多く咲き出すことで、力強く華やかなガーデンに移り変わります。

7月のイチオシ植物

広い芝の真ん中にたたずむ、蓼科ガーデンのシンボルツリー。7月中旬に甘い香りの花が咲きます。この木の下にいると、時間が経つのを忘れてしまいそうです。

リンデンバーム(シナノキ)

この時期、庭で大活躍なのが西洋アジサイのアナベルです。咲き始めは、グリーンで徐々に白色に変化していきます。暑さが落ち着く頃、再びグリーンに色変りしていきます。

アナベル

緑と白を基調にしたフォンテンガーデンで7月の主役は、この日本原産のクレマチス、ボタンヅルです。7月下旬が見ごろになります。

ボタンヅル

木陰が似合う日本の植物

7月、シェードガーデンに咲く花たちの楚々とした姿に気品を感じます。日本の植物は花色が目立たないものが多いのですが、葉や草姿は多種多様な魅力を持っています。西洋種が多く出回る中、日本の植物を見直してみるのも、新しい発見があると思います。

  • ショウマ
  • ウバユリとシダ
  • チダケサシ

写真 文 : 小澤文子、荘司真悠子