恵泉女学園大学

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恵泉蓼科ガーデン

初冬(11月)

枯れ行く姿の美しさ

10月も半ばを過ぎると霜が降り、朝晩の冷え込みが一層強くなります。落葉広葉樹の葉が落ちた頃、今度は落葉針葉樹のカラマツの黄葉や、オレンジ色に燃えるようなメタセコイヤの紅葉が楽しめます。また、ボーダーガーデンの草花たちが褐色に変化する光景は見逃せません。蓼科の秋は乾燥しているため、植物の枯れた姿までもが美しく残ります。花が咲いていた時とは全く違った植物の趣が感じられると思います。

11月の植物

  • メタセコイヤの紅葉
  • ガーデンで最後に咲いてくるリンドウ
  • ワイルドレースフラワーのタネ
  • ルドベキアquot;タカオquot;のタネが斜陽を受け赤茶色に輝く
  • 枯れ色の風情を楽しむボーダー

冬への準備

この時期になると八ヶ岳には雪がかかり、秋と冬が同居した風景が見られたりもします。もうすぐ訪れる冬の厳しさを前に大仕事に取り掛かります。

バラの穴掘り

ガーデンの一年の締めくくりの作業はバラの寒肥です。バラの株もとに穴を掘り、来年の花のために肥料を施します。ガーデン内とその周辺のバラ、約180本すべてに穴を掘り肥料を与えるのはなかなかの重労働です。来年への生長に期待なしではくじけてしまいそうです。こうやって蓼科のバラは27年間守られ続けています。

まずは穴掘り

  • スコップ一つ分、40~50㎝くらい掘り、穴に堆肥と蓼科ガーデンブレンドの肥料を入れていきます。
  • 周りの土と良く混ぜ合わせて、
  • 最後に埋め戻して完成。大変な分、来年への楽しみが倍増です。

写真 文 : 小澤文子、荘司真悠子