今から十数年前(←明らかにうそです!)図書館学のレポートの最後に冗談話みたいな感じで、未来ではコンピュータの画面上に図書館の本棚を出して、そこから1冊抜き出し、ページをめくることができるかもと書いたことがあります。当時は本当にそれはSFみたいな話でした。ところが、あれよあれよと言う間に本の中身をネットで見られる時代になってしまいました。そして、次に来たのは・・・。
恵泉では来年度から人間環境学科が新しくなるのに合わせて、学科紹介のfacebookを設けています。そこで見つけた記事によれば、ある高校生がグーグルのストリートビューを応用して図書室の書架の画像を見られるソフトを開発したそうです。クリックすれば探している本のまわりにある本も見ることができ、リストや著者名、出版社、そして表紙画像も、まるで自分が書架の前に立っているかのように見られるのです。書架の間をぶらぶらしながら本を見つけることを図書館ではブラウジングと呼びますが、それが仮想空間でできてしまうわけです。こうなると、そこで見つけた本を抜き出して読むこともすぐに実現しそうな気がします。
このカウンターだよりのタイトルを「夢の図書館」としましたが、ひょっとして私にとっては「悪夢」かも。(M)