恵泉女学園大学

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ヴェルサイユ:王の菜園

 8月はじめ、猛暑の日本を逃れてパリに行ってきました。遠路はるばる12時間、彼の地の空港に降り立ったら結構涼しくて、ちょっとした避暑気分を味わえました。

さて、パリに行けば必ず足を運ぶのが、近郊にあるヴェルサイユ宮殿。相変わらずの混雑ぶりで、入口は長蛇の列だったので、宮殿は後回しにして、隣接する「王の菜園」に向かいました。以前から是非一度訪ねてみたいと思っていたのです。

菜園は、17世紀後半にルイ14世の命によって造営され、ここで穫れた果物や野菜は、王の食卓に供されたとか。現在、広大な敷地内で数百種類の果樹や野菜が栽培され、収穫物は、そのまま、あるいはジャムやジュースなどに加工されて、入口にある即売コーナーで販売されています(お土産にお勧め!)。また、菜園の一角には国立高等園芸学校があって、授業の一環としてここで実習も行われているそうです。
人影もまばらな園内には、中央の噴水を囲んで、見渡す限り野菜畑や果樹園が広がり、見る者の目を和ませてくれます。散策しながら、まだ収穫前の、青いりんごやイチジクが実をつけているのを見つけては、何だか嬉しい気持ちになったりして。

王の菜園は一般公開しておりますので、ヴェルサイユに行く機会があったら立ち寄ってみて下さい。宮殿とはまた一味違った雰囲気が楽しめます。(Y) 

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