恵泉女学園大学

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今読んでいます:『おいで、一緒に行こう』

昨年、写真家の太田康介氏のブログで、福島県等の被災地に取り残された動物がたくさんいることを知りました。氏自身もしばしば被災地に行って、犬や猫を救出・保護し、『のこされた動物たち』と『待ちつづける動物たち』の二冊(共に飛鳥新社刊)を上梓しておられます。福島原発20キロ圏内に生きるペットや家畜が直面する、余りにも厳し過ぎる現実に、言葉がありませんでした。

さて、被災地で犬や猫の救出・保護活動を行っているボランティア団体は幾つもあり、その一つを主宰する、福井県のNさんに取材し、本に纏めたのが、今私が読んでいる、『おいで、一緒に行こう:福島原発20キロ圏内のペットレスキュー』(森絵都著/文芸春秋)。本書の著者である森さんは、当初、「一泊二日の同行取材。その後原稿用紙数十枚で見てきたものを伝える」予定だったそうですが、動物の窮状を目の当たりにして、それだけでは終わらせることができなかった。「見捨てるわけにはいかんでしょう」とのNさんの言葉に、更に取材を重ね、それがこうして一冊の本に結実したわけです。森さんが、現地であったことをありのままに書かれていて、文そのものも大変読みやすいので、機会があったら是非手にとって頂きたいと思います。(Y) 

 

 今回は「読書会」メンバーがサークルのアピールも兼ねて展示をしてくれました。
部長の「秘密」のメモもあります。手にとってご覧ください。

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