恵泉女学園大学

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「フェルメール展」

 年明け間もなく、渋谷の「Bunkamura」で開催中の「フェルメールからのラブレター展」を見てきました。帰省ラッシュとUターンラッシュの狭間に訪れたからか、予想した程の混雑ではなく、今展の「目玉」、フェルメールの3作品も、比較的じっくり見ることができました。ところで一方、これは予想通り、フェルメールの作品を取り込んだ実に様々な「記念グッズ」が売られていました。一筆箋、クリアファイルなどの「常連」はもちろんのこと、トートバッグ、ペンダント、革製の栞、裁縫セット、キーホルダー等々・・・。中で最も「今風」と思えたのは、「3D」ポスターでしょう。画面の手前、中間、奥の三層で、空間の奥行きや事物の立体感が増して見せる、という技法(?)でフェルメールの3作品が「3D化」されているのです。「邪道だ!」と言う意見も出そうですが、今展の他の同時代の画家の作品の中でも、描かれた静物があたかもこちら側の空間に飛び出してみえるような「めだまし効果」が意図されているものもあり、フェルメールの作品はともかくも、「3D」が当時(オランダ17世紀)も結構好まれていたのかも、当時3D映画があったらどうだっただろう?などとふと思ったのでした。(A)