恵泉女学園大学

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フィールドスタディ

短期FS参加学生コメント

2007年度インドネシア短期FS学生感想

(衣チームとしてでなく)1人の人間として「ここでも普通に暮らすことができる」と実感する日々でした。普段、何気なく買って使っている布ですが、たった一枚織るのにこれだけの集中力・体力が必要であること、こんなにも手の込んだものであることを身をもって感じることができました。

実際あのトンコナンで眠っていた棺を前にして思ったこと。それは絶対に親より先に亡くなってはいけないと思った。(中略)何の脈絡もなく急に訪れる身近な者の死という不幸を神様はどうして人々に与えるのだろう。(中略)感謝の心を忘れずに、いつ死んでも恥じぬ生き方をしたい。

川でお風呂に入ることから始まり、(ホストファミリーの)おかあさんと一緒に床に座ってごはんをつくり、多くの文化に触れたことなどは私の中での価値観を大きく変えることにつながりました。

人の死とは何か。人は死後どうなるのか。など、私はタナトラジャの伝統ある葬式を見学させてもらい改めて考えさせられた。

おばあちゃんの糸を紡ぐ姿、布を織る姿を見て、染料の実や葉を散歩がてら見に行き、自分たちで織ってみる。おばあちゃん達はシャキシャキとは言い難い方たちであったが、布を織る姿、縦糸を作る姿、綿を作る姿、どれもすべてが美しく私は感動すると同時にプロというものに魅せられた気がした。そしてサポートしてくれたおばあちゃんの手は柔らかく、細くて(本当に細い)温かかった。

私はこの食班を通して家族の近さ、そして、作業一つをみても熟練されたものを見た気がした。実際の家事の大変さも、色々な人と協力して行っている姿には、絆を感じることができた。日本でいえば原始的。先進的になった日本において失われた心の豊かさや家族の絆を肌で感じることができた。

(マンディー=川での水浴びの習慣を体験して)インドネシアの習慣を否定するわけではありませんが、便利な製品を使うためには、川に流すのではなく、下水道の整備が必要だと感じました。これを他人事だと思わずに、日本では、下水道を作るための支援や、川に流しても安全な製品の開発を進めることが大切だと思います。