恵泉女学園大学

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教育農場・園芸

No.78

恵泉女学園大学教育農場
2012年5月26日

教育農場あれこれ

みなさんは「恵泉の教育農場」と聞いて、何を思い浮かべますか?知っているようで、まだ知らないことがあるかもしれません。また、「生活園芸 I ・ II 」で実習している場所以外にも農場があります。今回は、そんな意外と知られていない農場についてもご紹介します。

<G農場>

キジがよく姿を見せるこの畑は、主に「生活園芸 I ・ II 」の授業で使用しています。しかし、畑の西側の一角では、園芸部が様々な野菜を育て、また一番奥に植えられたアーモンドの木は、毎年4月に花を咲かせ、その脇では多様な生き物が棲む環境を目指して、池作りが始まっています。「生活園芸Ⅰ」の授業では毎年ここで、ゆでジャガイモ、サツマイモの焼き芋、ダイコンやハクサイのおみそ汁の試食会をしています。畑で食べると、美味しいものがさらに美味しく味わえます。毎年、学内ポスターでお知らせしているように、どなたでも参加できるので、収穫の喜びや美味しさをみんなで味わってみませんか?

<A農場>

「生活園芸 I 」でムギワラギクとサトイモを栽培しています。ムギワラギクの脇には「生活園芸 I 」のリース作りで使うラグラスも植えられています。隣には、恵泉女学園中学・高等学校の畑があり、世田谷キャンパスから5年生が月2回ほど訪れて、実習を行っています。

<B農場>

「園芸便りNo.77"4月の山の色"」で西村悟郎先生が紹介された、山の麓にあります。今年度は、園芸課外活動「恵泉やさい」で販売用の野菜を栽培しています。育てた野菜は、学内で販売するだけでなく、京王プラザホテル多摩や多摩市落合にあるカフェ・ドゥドゥへも出荷しています。

<C農場>

ブルーベリーが植えられており、昨年は豊作でした。毎年「生活園芸Ⅱ」でジャム作りの実習に利用していますが、今年はオープンキャンパス用にも学生有志でジャムを作りました。学生の手作りクラッカーと合わせて、来校者に試食して頂いています。畑の奥には階段があり、そこを上ると野外教室があります。木々の中にあるとても心地の良い空間です。また学生が菌打ちをした、きのこの原木もあります。今年度は、畑部分を園芸課外活動「恵泉やさい」が使用しています。

<田んぼ>

園芸課外活動「里地里山保全」では、2011年から地域の方の協力を得て、田んぼ再生活動をしています。今年度は、人間環境学科の1年生全員が6月の合宿時に田植えをします。4月には、そのための籾(もみ)を播きました。田植えまで南野キャンパスのビニールハウスで、学生・教員が順番に水やりをしています。田んぼに植えられるまでの成長過程を、ぜひのぞいてみて下さい。

どの農場も、季節によって様々な姿に変わります。連作を避けるために、毎年作物を植える場所が変わるので、前年度とは違う様子の畑を見ることができます。授業以外に訪れると、新しい発見があるかもしれません。農場にお気に入りの場所を見つければ、農場に行くのが楽しみになります。いつでも自然が出迎えてくれるので、足をのばしてみて下さい。晴れた日の散歩には最高です。

生沼千明

スプリングフェスティバル

園芸課外活動「恵泉やさい」で、学生が丹精込めて作ったとれたての野菜(サニーレタス、サヤエンドウ等)を販売します。南野キャンパスのオーガニックカフェでは、カレーや手作りクラッカー(農場ブルーベリージャム添え)、シフォンケーキ等をご賞味頂けます。
教育農場ツアーもあります。この「園芸便り」を片手に、初夏の教育農場を巡ってみませんか。

TAになって

今年の春から、1年生の必修授業「生活園芸Ⅰ」のティーチングアシスタント(TA)をしています。次に何が必要かを常に意識しながら行動することの、難しさと楽しさを感じています。また、TAとして授業に参加する中で、勉強になることが多くあり、より良い説明の仕方を考えたり植物や栽培の知識を増やしたりしたいと思うようになりました。
「生活園芸 I 」は、学部・学科関係なく全員必修の授業のため、中には園芸の授業に乗り気ではない学生もいると思います。1年間の授業が終わるころ、一人でも多くの学生に「生活園芸Ⅰをやってよかった」と思ってもらえるよう、授業のサポートをしていきたいと考えています。

人間環境学科4年 安藤美夏

大学と園芸センターの関わり

恵泉園芸センターは、「花のある生活」の役にたちたいと願って、切り花から贈り物の花、ウエディング・ブケーや教会の飾りつけまで、自然の息吹を大切に、花の心をお届けするフラワーショップです。「人と自然との融和」を目指し、自然の生命が与えてくれる「喜びと感動」を大切にした、花の輪を生活の中に広げています。その園芸センターが、4月より港区六本木から港区神谷町へ移転しました。
「園芸文化特講」「欧米の園芸芸術」の授業でいける花は、園芸センターが届けています。花は仕入れ後、よい状態を保つために水揚げや手入れをする必要があります。その仕事をしている園芸センターのスタッフは、恵泉の短大、大学、フラワースクールの卒業生です。つまり皆さんの先輩になります。
その他にも、入学式や卒業式、アドベント等の大きなアレンジメントや花束を大学に届けています。スプリングフェスティバルや恵泉祭への出張販売も行っています。

前センタースタッフ 君塚亜紀