恵泉女学園大学

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教育農場・園芸

No.42

恵泉女学園大学教育農場
2002年7月9日

★多摩キャンパスの昨年と今年の6月の気温と降水量(教育農場測定)

  最高気温 最低気温 平均気温 降水量
2001年6月
2002年6月
33.4℃(6/27)
30.2℃(6/5)
13.5℃(6/3)
12.9℃(6/19)
22.0℃
20.3℃
105.20ミリ
200.95ミリ

教育農場の7月の主な作業予定

★ 農場管理---除草し、剪定枝チップでマルチします。
★ 花壇・プランター手入れ---除草、花がら摘み、支柱立て、そして夏~秋に咲く草花への植え替え等を随時行っています。
★ フウリンソウ育苗---先月、播種したものを1本1本セルパックに移植しました。根が回ったらさらに大きなポットにあげます。
★ ムギワラギク・センニチコウ植付け---「生活園芸I」で12月にリースを作るための材料として植付けます。ムギワラギクは今月末に摘心します。草丈 が高くなり過ぎず、また枝分かれしてよく繁るようにするためです。そして倒れないように、支柱を立て紐を張って支えます。

7月の生活園芸の授業

「生活園芸I」では、ジャガイモの収穫をし、その場で茹でて試食します。大きなキュウリもあるので、収穫物持ち帰り用の大きな袋を準備しておきましょう。 12月にリースを作る材料のムギワラギクの花も収穫が始まります。ワイヤーをさして各自でドライフラワーにしておきます。夏休み前に全ての畑の除草をし、剪定枝チップや刈り草でしっかりマルチします。長い夏休み中の雑草を抑えるのが、マルチの主な目的です。土壌の保湿や温度調整などの効果もあります。
「生活園芸II」の農場クラスは、ワセジロ、キタアカリという品種のジャガイモを収穫します。他にもエダマメ、インゲン、ミニトマト、ハーブ類、ブルーベリーなども収穫できます。ニンジン、ブロッコリーの種子を播き、後期に備えます。見本園ではニンジンやゴボウなど野菜の花も咲いています。

キャンパスの草花

キク科(Compositae)は花を咲かせ種子をつける植物の中で、最も種類の多い科です。今回はキャンパスの花壇を彩るキク科の花をご紹介します。

(イラスト:安藤幸子)

ジャガイモの芽

生活園芸の授業では、ジャガイモの収穫時期を迎えました。
ジャガイモは収穫後3ヵ月ぐらい休眠期があり、発芽しません。その時期が過ぎると芽が出やすくなります。
ジャガイモの芽にはソラニンという毒素が含まれていて、食べると腹痛、胃腸障害、めまいなどの症状が出ることがあります。そのため、芽が出ていたら包丁などを使って、丁寧にえぐり取りましょう。しかし、ジャガイモにとってソラニンは、新芽を他の動物に食べられないための自分を守ってくれる大切な存在なんですね。

(成田ゆりえ)