担当者:楊 志輝
百聞不如一見」(百聞は一見に如かず)ということわざにあるように、このフィールドスタディは、急速な経済発展を続けている中国の現状、相互依存の度合いを深めている日中経済関係の実態、そして熱い経済関係に重い陰を落としている領土問題や歴史問題をめぐる軋轢などを自らの実体験を通じて学び、中国をどう認識し、どう向き合っていくのかについて考える機会を提供するためのものです。
2008年北京オリンピック、2010年上海万博などに象徴されるように、隣国中国は「新興大国」になりつつあります。実質GDP(国内総生産)成長率のみに着目すれば、すでに5年連続して2ケタの成長を達成しており、GDP総額ではアメリカ、日本、ドイツに次ぐ世界第4位に躍進しました(2006年、以下同)。日中間の経済関係に目を向ければ、2007年日本の貿易総額での中国シェアは輸出入ともに世界第1位、貿易だけを見ても経済の「もたれ合い」は歴然としています。しかし他方では、領土問題や靖国問題などの歴史問題をめぐる対立がときどき両国の国民感情を悪化させ、相手国に対する不信感を増幅させてしまうこともまた事実です。このプログラムでは、まず中国の経済成長センターである上海で、金融センター地域や現地に進出している日系企業を訪問します。また、中国の大学生と意見交換を行います。さらに、日中関係ゆかりの地・古都南京を訪問し、中国や日中関係の歴史と現状を考えます。
2011年9月3日(土)頃から10日間程度
15名前後
15万円ほど(任意海外旅行傷害保険や個人的費用を除く)
成田空港から上海浦東空港に
上海博物館を見学、環球金融センター(森ビル)に登る
中国の大学生との討論会、伝統芸能雑技を鑑賞
上海の日系企業を訪問
上海近郊の江南水郷を遊覧、夜、外灘(バンド)散策
中国型新幹線CRH「和諧号」動車で上海から南京へ、国共内戦の遺跡総督府を見学
南京博物院・南京事件記念館を見学、南京師範大学学生と交流
中山陵(建国の父・孫文の墓)、夫子(孔子)廟を見学、午後列車で南京から上海に
上海市内観光と買物
上海浦東空港から成田空港に
関連資料配布