担当者:荒又 美陽
パリは、地区ごとにはっきりとした特徴を持った都市です。慣れてくると、地区名や街路名、駅名を聞いただけで、どのような人々がどのような生活を送っているかが予測できるようになります。それは、パリの歴史的な発展過程と都市計画の特性を反映したもので、特に市の中心部と周辺部では明らかな違いがあります。このフィールドスタディでは、華やかなイメージばかりで見られがちなパリという都市について多面的に捉え、現代のフランス社会が抱える問題や、現代都市を見る方法について考えていきます。
「社会調査方法論I」では、現地を見るのに必要な知識をつけるとともに、それぞれが自分のテーマにしたがって文献研究を始めます。また、滞在に必要な情報の確認やグループ行動の準備もします。フィールドでの実習を終えた後は、報告書作りの中で、経験したことをどのように伝えるかについて学んでいきます。
2009年2月上旬 1週間から10日
10名程度
約25万円
最初の3-4日間は、滞在の仕方に慣れるために、全員で一緒に行動します。その中で、ルーヴル美術館、エッフェル塔、凱旋門といったモニュメント、華やかな大通りと移民の多く生活する街を見て歩きます。
後半は、自分なりのテーマを持ち、3-4人のグループでパリを歩きます。
また、日本語を勉強中の学生や現地機関の人と交流する機会も設けます。
阿部和俊編2009『都市の景観地理 大陸ヨーロッパ編』古今書院
パンソン、ミシェル&モニク・パンソン=シャルロ2006『パリの万華鏡』原書房
鹿島茂2004『怪帝ナポレオンⅢ世 第二帝政全史』講談社
ほか
「社会調査方法論I」のなかで適宜指示します。