担当者:斉藤百合子(人間社会学部)
エスニック料理の代表格のタイ料理の本場、ビーチリゾート、「微笑みの国タイランド」の観光客を惹きつけるイメージの裏で、映画化された『闇の子供たち』や反政府運動による国際空港占拠、繰り返されるクーデターなど、身近に見えるタイのさまざまな側面を私たちはまだまだよく知りません。
タイ短期FSでは、ふつうの人々の暮らしや文化を通して、信仰が厚いタイ文化の豊かさを体験しながら学ぶともに、タイ社会で起こるさまざまな社会問題を「開発」と「人権」に焦点をあてて、女性や子どもの人身売買という事象を通して、女性と子どもの権利について考えて生きます。
問題や課題を深く、そして実践的に学びながら、その解決方法も、それぞれの文化や個性を尊重しながら一緒に考えていきます。
秋学期の「社会調査方法論I」の事前学習で、タイ社会に関する知識、タイ社会を見る視点を文献、資料、ビデオなどで鍛えます。またフィールド(現場)で人々とコミュニケーションをとる際のマナーや方法を学んでいきます。さらに、タイ現地を訪れて、問題解決に向けて取り組んでいるNGOや行政の方々を訪問し、話を伺ったり、また人々と交流したり、権利状態が脆弱である山地民族の村のホームステイを通してなど、実践的に学びます。
2010年2月上旬 9日間程度
約15名
16万円(保険や個人的費用は除く)
(1)仏教寺院訪問
(2)タイ・ミャンマー国境訪問
(3)人身売買防止のための、NGO運営の子どもの寮
(4)日タイ国際児らとの交流
(5)人身売買元被害者の自助グループ
(6)山地民族の若者らとの交流
(7)山地民族の村にホームステイ
(8)社会福祉、人権、人身売買に関する政府機関訪問
適宜指示
『タイを知るための60章』 明石書店 2003年