担当者:荒又美陽(人間社会学部国際社会学科)
パリは、地区ごとにはっきりとした特徴を持った都市です。慣れてくると、地区名や街路名、駅名を聞いただけで、どのような人々がどのような生活を送っているかが予測できるようになります。それは、パリの歴史的な発展過程と都市計画の特性を反映したもので、特に市の中心部と周辺部では明らかな違いがあります。このフィールドスタディでは、華やかなイメージばかりで見られがちなパリという都市について多面的に捉え、現代のフランス社会が抱える問題や、現代都市を見る方法について考えていきます。
「社会調査方法論I」では、現地を見るのに必要な知識をつけるとともに、それぞれが自分のテーマにしたがって文献研究を始めます。また、滞在に必要な情報の確認やグループ行動の準備もします。フィールドでの実習を終えた後は、報告書作りの中で、経験したことをどのように伝えるかについて学んでいきます。
2010年2月上旬
1週間から10日
10名程度
25万円
最初の3‐4日間は、滞在の仕方に慣れることも目的としながら、凱旋門、ルーヴル美術館などを回ります。また、社会調査方法論で学んだことを元に、華やかな大通りと移民の多く生活する街の違いを見て歩きます。
後半は、自分なりのテーマにしたがって、3-4人のグループでパリを歩きます。
また、日本語を勉強中の学生や現地機関の人と交流する機会も設けます。
パンソン、ミシェル、パンソン=シャルロ、モニク、2006『パリの万華鏡―多彩な街の履歴書』原書房
「社会調査方法論I」のなかで適宜指示します。