担当者:斉藤 百合子(人間社会学部)
科目名:社会調査方法論 I (タイ)
フィールドスタディ I (タイ)
フィールドスタディ VI
今回のタイ短期FSプログラムは、従来プログラムを実施してきた北部タイではなく、タイの東北地方の農村を訪れます。
タイの農村に暮らす人々は、もともと自給自足的な農業中心の生活を送ってきました。しかし1960年以降、工業中心の経済開発政策が推進される一方で、農村では輸出用換金作物の奨励、化学肥料等を使用する近代化農業の推進が進められ、自然環境や人々の暮らしは変化しました。さまざまな事情で借金を負う人々も多くなり、国内外への移住労働も進み、農村からスラムと呼ばれる都会の周密地域に居住する人も増加しました。
しかし、このような農村の疲弊した状況を再生し活性化させる地域循環型取組みが、日本国内の農民たちとの交流を契機に、タイの東北地方のコンケン県のある村で実践されています。このフィールドスタディは、この地域循環型事業と農村の人々の暮らしを手がかりに、参加者は「社会調査方法論 I 」で"持続発展可能な農業"、"ジェンダーの役割"、"都市と農村のつながり"など個々の課題を見つけ、タイ現地でのフィールドスタディではその課題に沿ってフィールドワークを行います。そのため語学力が必要です。
タイから帰国した後は、事後学習としてコンケン県で地域循環型事業の元となった国内の農村に出かけ、日本における地域循環型事業を見学し、学ぶ機会をもちます。
2007年12月下旬もしくは2月上旬
9日間程度
約15名
16万円(国内フィールドトリップ費用の一部を含む。任意の保険や個人的費用は除く)
タイに出発
バンコクで滞在、NGO訪問等を通して人の国内移動や居住環境を考える
バンコクからコンケンへ移動 オリエンテーション
コンケン滞在 個々の課題に沿ったフィールドワーク、ホームステイ等
コンケンで振り返りミーティング、バンコクに戻る
バンコク滞在
午前バンコク発 夜成田着
「タイ語 I 」以上を履修していること。
事後学習で国内のフィールドトリップ(2月頃)に参加できること。
適宜指示。