恵泉女学園大学

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フィールドスタディ

一村一品(OTOP)運動

「「地域の生活向上」と考える中で私はOTOPに出会った。OTOP(One Tambol One Product)とはタイでの一村一品運動の言い方である。OTOPを直訳すると「一つのタンボン(地区)にひとつの商品」であるが、ひとつのタンボンにいくつもの製品が存在する。OTOPはタイ政府が日本の一村一品運動を取り入れた政策で、地域の人たちが主体となって、ある商品から地域を活性化させるというものである。つまり、地域による地域のための活動である。(中略)メーガムポン村で実施されているOTOPはどのような展開がなされているのか、メーガムポン村に昔からあるミアンという茶(発酵させた茶葉)を使用したミアン枕を通して考察した」
(p132 志村英里香「タイ農村のOTOP展開―メーガムポン村のミアン枕を通してー」『2007年度第8回長期フィールドスタディレポート集』、恵泉女学園大学 2008年11月より)

メーガムポン村のOTOP事業は「地域の人を労働力として扱う」「人づくりではなくてモノづくり」ではなく、地域主体に「地域の人の利益となっている」「モノづくりではなく人づくり」と述べることができる。その点を踏まえて、終章の2からは地域主体に成功している秘訣は1.意欲のあるリーダーの存在、2.地域にある資源の活用、3.生産者の意思で活動参加、4.村の結束力であると考察できた」(p155志村英里香 同上)

  • ホストファミリーの家、家主牛は元村長
  • ミアン茶葉摘み
  • コミヤン枕つくり