
2009年12月の教育農場
生活園芸Iでは今月、毎年恒例のクリスマス行事「ピーナッツウィーク」を行いました。アメリカのペンシルベニアの大学で行われていたというこのピーナッツウィーク。一人一人がピーナッツ(くじ)を引き、そのピーナッツの中に入っている小さな紙に書かれた名前の人に、一週間相手に気付かれないよう、何かその人の喜ぶようなことをしてあげます。相手に親切をしてあげると同時に、自分も誰かに親切をしてもらっている。ピーナッツウィークを通して親切の輪が巡り、暖かい空気の中クリスマスを迎えることができるというわけです。
くじに書かれていた名前の相手は近しい人かもしれないし、もしかしたら今まで話したことのない人かもしれません。一週間という短い間ですが、どんなことをしてあげたら喜ぶだろう、どんなものが好きなんだろう、と相手を思うその時間が大切です。でもこれを機に新たなつながりができるかもしれませんし、何より他者を思いやる気持ちを育む良い機会となるかもしれません。「人間関係をも含めた園芸」という意味も込めて、毎年生活園芸 Iではこのような行事を取り入れています。
一週間後、ピーナッツの人へメッセージカードを添えて、手作りのプレゼントを渡します。いよいよ発表の日、自分に親切にしてくれていた相手は誰なんだろう...とみんなドキドキです。ふたを開けてみると、「え、あなただったの!」と意外な相手に驚いたり、中には相手が先生だったという場合も。今年もにぎやかな歓声の中、ピーナッツウィークが行われたのでした。
サツマイモの後作に播いたホウレンソウは、ゆっくりと育っています。各班ごとに西洋種と日本種を一列ずつ播きましたが、だんだんと違いもはっきりしてきました。葉の形や味の違いを比べてみるのも良いですね。ハクサイは寒さに備えて防寒対策です。外側の大きな葉をまとめて麻ひもで留めます。来年もおいしいハクサイが採れますように!