恵泉女学園大学

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フィールドスタディ

フェアトレード

フェアトレードとは、(中略)経済的、社会的に立場の弱い南の生産者に対して、通常の国際市場価格よりも高めに設定した価格で継続的に農産物や手工芸品をとり引きし、発展途上国の自立を促すという目的のもとにはじまった活動である。(中略)現在、中南米、アフリカ、アジアの58カ国140万人の生産者、その家族の700万人の人がフェアトレードの恩恵を受けている(2007年現在)。さらに最初はヨーロッパを中心に始まったこの活動は世界的にネットワークを形成したたくさんの企業が参入をしている。当初は草の根活動だったフェアトレードも現在では、ひとつのビジネスのような側面を持っているといえる。
たくさんあるフェアトレード商品の中でコーヒーを選んだ理由は、筆者が普段飲んでいるコーヒー生産者のことが知りたかったことと、筆者にとってコーヒーフェアトレードとは、一番身近にできる国際協力ではないかと考えたからだ。生産者を知ることは彼らを身近な存在にとらえることができ、安心してコーヒーを飲むことができる。さらに、フェアトレード商品を買うことで支援という形ではなく、彼らと対等な関係でコーヒーを買うことができると考えた。しかしこれは消費者(筆者)からみた考え方である。実際にフェアトレードの概念を知っている生産者はどのくらいいるのだろうか・・・・」
(P221、藤森綾「生産者にとってのフェアトレードコーヒー~ITDPの活動からの考察」『2007年度第8回長期フィールドスタディレポート集』、恵泉女学園大学 2008年11月より)

  • カレンの未婚女性の服でコーヒー豆を収穫する
  • コーヒー豆を選別する
  • コーヒー豆栽培が主収入のアカ族の村