恵泉女学園大学

MENU
本学について

2007年1月

主イエスキリストに在る、新たな希望を持って新しい年を迎えられたことと存じます。
既に、恵泉女学園大学のホームページでお知らしてありますように、本学では、この度「キリスト教文化研究所」を設置することにいたしました。
その開設を記念し、来る2月3日(土曜日)午後1時30分から恵泉女学園大学チャペルにて開所記念礼拝を行い、引き続いて午後2時より、G棟1階101教室(チャペル手前の右側校舎1階)にて「『ユダの福音書』-原始キリスト教におけるその位置づけ」と題して本学の元学長・名誉教授であられる荒井献先生に御講演をいただくことになりました。
「ユダは裏切り者ではなかったー実はイエスの一番弟子だった、と1700年の眠りから覚めたパピルス文書が記していた」として、昨年マスコミで衝撃の報道がなされた内容について、この分野の世界的第一人者であられ、原始キリスト教とグノーシス主義研究により日本学士院賞を受賞されておられる荒井献先生がどのように語られるかについて極めて大きな注目が寄せられております。なお、荒井先生は、その『ユダの福音書』全訳を岩波書店から間もなく刊行されることになっておられるとのことであります。
学生諸君、保証人の方々、教職員の皆さん、そしてキリスト教と文化に関心をお持ちの一般の皆さん、この機会に一緒に荒井先生の御講演をお伺いしようではありませんか。
この度発足する、本学の「キリスト教文化研究所」は、キリスト教と文化についての学問的な研究を願う教員をはじめ大学院生や学部生、そして学内外の研究者等との共同研究や、学部教育での「キリスト教文化コース」(副専攻)等の教育活動の展開への寄与並びに地域に開かれたキリスト教関連公開講座等の企画などにかかわる啓蒙活動と学問研究の拠点となります。
特に、恵泉女学園の建学の精神である三つの教育の柱ともいうべき「聖書」「国際」「園芸」を有機的に統合すべき「キリスト教と文化」をめぐっての学際的研究機関として「キリスト教文化研究所」は、既存の「平和文化研究所」「園芸文化研究所」ともどもユニークで、多彩な研究活動を展開する予定です。本学における長年にわたるキリスト教と文化研究ならびに教育の蓄積が実を結び、キリスト教文化研究所設置の願いが実現に至りましたのは、教職員一同にとっては大きな喜びであります。
最後に、重ねて来る2月3日(土)の研究所開設記念礼拝と講演会への皆さんの参加をお待ちしております。

学長からのメッセージ (2007年1月) 木村利人