教員紹介

笹尾 典代(ササオ ミチヨ)

SASAO MICHIYO

笹尾 典代
職名
教授
担当科目
宗教学入門、宗教学、宗教学特講、アメリカ文化研究、1~4年ゼミ科目
専門分野
宗教学(比較宗教学、宗教現象学、宗教人類学、宗教社会学、民衆宗教論)・古代マヤ民族を中心とする死生観、時間観、終末観の比較研究ならびに現代ラテンアメリカの民衆宗教研究
業績紹介
(※別ページに飛びます)
メールアドレス
sasao@keisen.ac.jp

暦の循環に徹底して従順に生きた古代マヤ人の時間観や死生観、終末観から始まった私の宗教研究は、その後、過酷な植民地状況を生き抜いてきた先住民をはじめとするアメリカ大陸の「民衆」が、社会の周縁から世界に新しい意味と秩序を建て直さんとするその豊かな宗教的創造力に強く惹かれてきました。最近は、終の住処も失い「安心して死ねない」高齢者が増え続ける「老人漂流社会」日本にあって、現代日本の社会と個人の終末・死生観に目を向け、高齢者福祉問題にも関わっています。

高校生の方へ

専門分野についてのご紹介

宗教学は、キリスト教や仏教といった大宗教から、名前のない「未開」社会の宗教やいわゆる民間信仰、先史の宗教から現代の新宗教やスピリチュアリティまで、人類のあらゆる宗教現象を対象とする、19世紀末に成立した比較的新しい学。研究視点も、哲学、歴史学、社会学、心理学、人類学、文献学、図像学、法学...と少々「なんでも屋」感を漂わせるハイブリッドな分野ですが、そこには、宗教が「人間が生きる」営み(生活)と不可分であるという認識と、「人間」についての新しい捉え方があります。

高校へのメッセージ

宗教って、怖い、あまり関わりたくないと思っていませんか。宗教は、病み、老い、死すべき存在である人間の知性が、世界や自らの生の「意味」を問い続ける営みです。人間知性の知性たるゆえんである「問いを問う」ことを大切に!