しなやかに凛として生きる

大学時代に培った英語力を発揮して
空の玄関口・羽田空港で輝く

ANA エアポートサービス株式会社 旅客サービス6 課
井場 愛美さん

― Profile ―

人文学部 英語コミュニケーション学科 2008年度卒

2009年6月、ANAエアポートサービス(株)に入社。国際線業務を学ぶべく、約1年半成田空港へ出向。2010年、羽田空港(東京国際空港)に新しい国際線ターミナルが 開港すると同時に帰任。以後羽田空港にて国際線旅客業務を行っている。

お客様、係員のコミュニケーションを円滑に
チームのリーダーとして後輩の指導も

羽田空港において、ANA(全日本空輸)や、受託外航であるアシアナ航空やガルーダインドネシア航空の手荷物サービスセンターでお客様対応、スーパーバイザー業務を行っています。

手荷物のお問い合わせや、出発および到着時間の変更などその都度、臨機応変な対応が求められるのでたいへんなこともありますが、一人で抱えこむのではなくチームワークということを常に意識。日によってメンバーは入れ替わりますが、その日の5~8人ほどのチームで最大限のパフォーマンスを発揮できるようリードしていくように務めています。

幼い頃から父の仕事の関係で飛行機に乗る機会が多く、いつも係員の方にお世話に なっていました。人と関わることが好きで、語学を生かせる仕事をしたかったということ もあり、この仕事を志望しました。
各地からいらしたお客様とコミュニケーションを取り、そのご要望を汲み取って期待に応えることができたときに、この仕事のやりがいを感じます。

最近ではチームコーディネーターとして後輩の個性に合わせて指導、成長を見届けることも喜びの一つです。サービス業ではありますが保安要員としての任務も兼ねているので、その責任の重さをひしひしと感じています。

大学でのプレゼンテーションの経験が
英語を話すことへのためらいをなくした

小学3年生から5年生まで、父の転勤でロサンゼルスに在住。そこで英語に対する興味がわいたことから、帰国後も英語の勉強を続け、恵泉の英語コミュニケーション学科に入学しました。

大学1年生のときにはカリフォルニアに1ヵ月ホームステイ。
授業では英語でプレゼンテーションを行うことが多く、毎週のように教室の前に出てスピーキング。
人前で英語を話すことにためらいがなくなりました。

また、岩佐玲子先生(本学特任教授)のゼミで「KEES(キーズ・恵泉英語教育研究会 Keisen English Education Society)」の活動として週1回、小学校で英語指導のボランティア活動を行いました。
絵本を英語で読んだり、先生の補助要員として児童をサポートしたり。この経験は、今、後輩の教育訓練に役立っています。

恵泉では少人数の授業が多い上、ネイティブの先生がたくさんいらっしゃる ので、授業では一番前の席に座って、わからないことがあればすぐに質問し、休み時間 も先生と積極的にコミュニケーションをとっていました。
社会に出ると、業務で必要なビジネス英語は身につきますが、ちょっとした雑談などで自分の気持ちを伝える訓練をする機会はあまりないように思います。
大学時代に先生とたくさん話したことで日常会話力を身につけることができました。

大学4年生のときはインターンシップでANAの国内線ラウンジ業務を経験。大学 時代の一つ一つの経験がすべて今に役立っています。

結婚、出産後も活躍している先輩たちを見習い、
夢に向かって努力を続ける

入社1年目の私には、インストラクターである上司の指導が厳しく感じたこともありましたが、部下への愛情も深く、指導も的確で、様々なアドバイスをいただきました。
その上司のおかげで2012年には、社内で行われるグランドスタッフのスキルコンテストに羽田空港代表として出場できました。何か困難があったときも信頼できる上司や同期、友人に相談し、助けられています。2017年には結婚。結婚生活と仕事の両立などについても、上司に気軽に相談できる環境です。
また、会社内のほか羽田空港内の他の航空会社にも恵泉卒業生がいるので、情報交換や相談ができることも安心感につながっています。

お客様はもちろん、係員にも信頼されるオペレーションができるよう日々努力を続けており、飛行機の運行に関する社内資格も取得しました。2020年の東京オリンピックまでに活躍できる人材を多数育てたいという思いもあります。そしてゆくゆくは 海外の空港で働くという夢を実現させたいと思っています。