恵泉女学園大学の取り組み

恵泉女学園大学は1988年多摩市南野に開校しました。その2年前に短期大学英文学科が世田谷区より同地に移転しており、恵泉女学園の高等教育部門の進展として、礎石には「新天新地」の文字が刻まれています。それから15年を経て大学は2003(平成15)年5月に、多摩市との連携に関する基本協定書を締結しました。地域社会への貢献として多摩市との人的交流と相互協力へ向けた取り組みが、胎動を始めたといえるでしょう。

多摩市と恵泉女学園大学は協定締結後、多摩市グリーンライブセンターの運営について協力体制の具体化をはかり、検討を重ねた結果、2011(平成23)年4月より、多摩市と多摩市グリーンボランティア連絡会および恵泉女学園大学の3者が共同事業としてこれを行うことが了承されました。
この合意に基づいて、恵泉女学園大学は多摩市立グリーンライブセンターにおいて、市民生活と園芸に関する公開講座の開設、花とみどりの相談コーナーの運営、グリーンライブガーデンとガラス温室の管理を行っています。この取り組みの中で、グリーンライブガーデンと温室は新たに「集い憩い学びのガーデン」と名付けられ、市民のための新たな環境空間として機能しています。
また、2012年2月にはグリーンライブセンターのホームページをオープンし、市民の暮らしのなかにグリーンライブセンターの情報を、逐次伝えることができるようになりました。

「花とみどりの相談コーナー」は現在、園芸短期大学の卒業生5名と、恵泉女学園大学教員のサポート体制で実施しています。60年余の歴史をもつ園芸短期大学は、園芸分野で活躍している卒業生が数多くおり、今後は大学の卒業生を含めた多くの同窓生の力を得て、恵泉女学園の園芸教育の果実を社会に還元していきます。
多摩センターの地の利を活かして多摩市立グリーンライブセンターが、人と自然の共生する街づくりの拠点として、いきいきとした市民活動の場となるよう、また恵泉女学園大学の社会園芸教育の実践の場としても活用させていただき、地域貢献活動の拠点ともなる連携を力強く進めてまいります。

(2015年5月1日)

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