メディアによって園芸を世に広める 現代社会学科

2013年06月28日
 投稿者:藤田 智
 ゼミ/授業名:藤田ゼミ

私の研究課題の一つに、「園芸が、現代社会の諸問題にどう立ち向かってゆくか」というものがあります。まさに、現代社会の問題に園芸を投入して、解決して行こうというものです。この際に必要なものは何か、考えてみましょう。

まず、園芸番組に良く出ている人物が必要ということでしょう。次いで、園芸を通じて何を言えるかでしょう。テレビを通じて何を訴えるか、私たちが一番考えることです。さらに、もう一つ。園芸の良さを知っている人、そういう人が番組を受け持つべきでしょう。園芸番組は、出演者とスタッフで作られてゆきます。その中で、ディレクターがその良さを実感していなければなりません。その意味で、現在の『やさいの時間』は、成功しているといってよいでしょう

さらにもう一つ、私のゼミ生でこの関係の仕事に就職した者がいます。私のゼミでは初めてですが、本年3月に卒業した伊藤美枝子さんです。彼女は、日本テレビの『世界一受けたい授業』のAD(アシスタントディレクター)になりました。将来、Aが取れてD(ディレクター)になるのを夢見ています。ぜひとも、頑張っていただきたいと思います。ちなみに、私も出ています

『やさいの時間』の撮影風景

北澤選手と私

担当教員:藤田 智

家庭菜園ブームが世の中に定着してきました。人はなぜ、額に汗し、野菜や草花を育てることに夢中になるのでしょうか?それは、植物を栽培することが、いわば「人間の原点」だからです。およそ1万年前に人間はこの地球で農業(植物を栽培すること)をはじめました。農業は定住生活(家庭の誕生)への始まりであり、一方で、人間がこの地球に対して行なった初めての環境破壊でもありました。生きることと環境破壊、現代でも同様な問題を抱えております。しかし、同時に植物を栽培することによって心が癒されたり、人と人とのコミュニケーション作りに役立ったり、身の回りが美しくなったりとその多面的機能も注目されています。食糧を得るという人間の原点を経験するとき、あなたはそこで何を見るのでしょうか?

藤田 智