オーストラリア短期フィールドスタディ参加学生から報告が届きました(3)~先住民にとってUluru(エアーズロック)が持つ意味~

2019年09月16日

オーストラリア短期フィールドスタディ(FS)も5日目となりました。
その前日に夕日のUluru(エアーズロック)を訪問した学生たちですが、5日目は日の出に輝くUluruを訪問し、この地が先住民にとって持つ意味を考えさせられることになります。
FS参加中の2年N.Tさんの報告をお読みください!

私たちは、四時半に起き、日の出を見に行った。日中は長袖一枚でも過ごしやすい気候のウルルでも、早朝は、ヒートテックにダウンなど真冬の格好でも寒いくらいの気候だった。私たちにとって厳しい朝となったが、朝日と太陽の光を浴びて徐々に輝き出すエアーズロックに、自然の力をまじまじと実感させられた。
その後私たちは、エアーズロックの周りを散歩した。その時に印象的だったことが二つある。まず一つは、エアーズロックのKantju Gorge という滝があった場所である。現在は、雨が降っていないため、水は流れていなかったが、水が流れていた場所がはっきりと確認できた。アボリジナル語で水はkapiといい、アボリジナルの生活にとってなくてはならない重要なものであった。というのも、エアーズロック周辺は乾燥しており、川や海もない。もちろん水道も通っていない。この滝は、アボリジナルにとって、生活の中心とも言える存在であることを学んだ。この経緯を知った上で見た滝の姿は本当に偉大で、人間は自然によって生きることができるのだと感じることができた。

二つ目は、エアーズロックに登っている人たちの姿である。エアーズロックの前には、様々な言語で、アボリジナルにとって神聖な地であるため、登らないで下さいと注意書きがある。また、登ることはとても危険だとも書いてある。それにもかかわらず、たくさんの人が登っていた。私が1番ショックを受けたのは、日本人観光客がこの注意書きを見て、写真も撮っているのにもかかわらず、堂々と登って行ったことである。同じ日本人としてとても悲しくなった。もっと日本でもアボリジナルのことを知って欲しいと思う。そのためにも、残りのFSを充実した時間にしていきたい。

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