上海・杉達学院大学での中国語学文化研修を振り返って

2018年04月13日

3月25日、中国語学文化研修に参加した皆さんは無事に上海から日本に帰国しました。2週間の間、午前中は協定校の上海杉達学院大学で中国語の授業を受けて、午後は様々な文化研修で博物館を見学したり、中国の茶文化や太極拳を体験したりしました。さらに、週末に遣唐使のゆかりの地である揚州に旅行に行っていました。最後は、中国語で研修成果を発表しました。

上海博物館
鑑真の古里・大明寺(揚州)
中国庭園(個園)
修了証書を手にして

2週間の語学文化研修を振り返ってどうだったでしょう。一部の参加学生のレポートをご覧ください。

中国の茶文化に心酔(日本語日本文化学科1年生)

私がこの中国語学文化研修に参加した動機は、中国語を大学で学んだだけで終わらせたくなかったからです。私は元々漢文が好きで、その延長で第二外国語の授業で中国語を選択しました。学んでいくうちに漢文と日本語とも違うのに、類似点が多くあること、文法などに興味をもちました。そんな時先生からこの中国語学文化研修を紹介されました。初めは「外国は怖い。私の中国語のレベルでは意味が無いのではないだろうか」と拒否していましたが、先生が「絶対に行ったら貴方のためになる。いつも話している人と会話をすることは発音だけでなく文法などにとっても何よりの学びだ。若いうちに視野を広げておきなさい。」と後押ししてくださいました。また、この研修には恵泉女学園大学の先生も引率してくださるというところが、私も私の親も安心できましたので、参加することに決めました。
今回の研修でたくさんのことを学びました。午前中に行う授業では日本語を話せる先生が指導してくださったり私達が分からないと簡単な中国語に直してくださったり、英語に直してくださったりとたくさんの配慮をしてくださいました。それらのおかげで発音だけでなく文法においてもレベルアップできたと思います。
そして、日常生活においてはボランティアの中国人学生と話をすることで、違和感のある表現を直してもらえたり、また相手の日本語がとても上手なので伝わらないときのサポートをしてもらいました。これでとても安心して買い物もできました。ボランティア以外にも学生食堂の方々は日本語が全く話せないので私の拙い中国語でお話をしたのですが、身振り手振り、筆談などを使って私達の言葉を理解してくださいました。ここで伝わる中国語、伝わらない中国語も学べました。
2週間の研修でもっとも印象的だったことは、張先生の中国茶文化講座でした。もともとお茶が好きで中国に行ったらたくさんの種類のお茶を飲もうと考えていました。この茶文化講座では茶の歴史だけではなく茶の種類、味、代表的な商品の紹介、さらには実際に飲んでみるという直に触れる体験ができました。

様々な中国茶
中国の代表的なお茶・黄山毛峰

やはり「百聞は一見にしかず」(日本語日本文化学科1年生)

私は1年生の春学期に平和研究入門という授業を受けました。その授業は楊先生が受け持っている授業で、内容は先生が中国のご出身だということもあり、日本と中国についての内容が多くあったように思えます。その授業での中国は、私の中の中国のイメージとまるで違うものに感じられました。もともと私は中国に悪いイメージを持っており、私の周りも中国に対してあまりいいイメージを持っていなかったこともあり、毎回の授業で衝撃を受けました。そのような先生の授業を受け、今まで抱いていた中国への悪い印象が自分の思い込みやメディアのフェイクニュースからくるものだったのではないかと考え始めました。その後、秋学期に中国に関することを学ぶ楊先生のゼミが開講され、そちらで中国について学ぶことを決めました。そのゼミの中で、中国や中国人の特徴、日本人との違い、中国でのビジネスなどについて学び、中国に対する印象が少しずつよい方向に変わっていきました。そんなとき楊先生に声をかけていただきこの研修があることを知り、参加を決意しました。
今回の研修は、中国語授業も文化研修もとても充実しており、毎日中国を満喫できるスケジュールになっていました。その中でも私は、自由時間の買い物が印象的でした。お世話になった杉達大学の隣にあるスーパーでの買い物や、課外授業中での買い物、揚州旅行の最中での買い物など、自分で中国語を使って商品についての情報を得るのはとても楽しかったです。また、豫園での買い物は、ものによっては値段交渉ができるものもあり、私はチャイナ服を定価の半額で購入できたのでとてもうれしかったです。中国は日本よりも物価が安く、食事代も服飾雑貨の定価も日本では考えられないほど安価です。また、中国のお店は日本のお店と変わらないくらい親切な接客で好感が持てました。特に学外のスーパーにあった靴屋さんでは、靴のサイズを何度も確かめ持ってきてくださり、心地よい買い物ができました。店内を回っている中で、中国人の方々の日常を見られるのも現地で買い物をすることで得られるもので、家族連れやカップル、旅行客などさまざまな人の生活感を感じることができました。
最後に、研修を通して学んだことについてです。当初の目的である「中国とはどのようなところなのかを見る」ということ以外に、中国語の学習が現地でのメインテーマとなっていたように思えます。私は、同学年のほかの参加者の人たちより、中国語に対する意欲がなく"周りが質問しているから"という理由でメモを取っていました。もともと中国語の成績はいいほうではなく、中国語に対して苦手意識がありました。しかし、中国語でしか伝わらないという状況に身をおくことによって、少しずつですが中国語を学ぶ意欲がでてきました。2週間あまりを中国で過ごしても語学力は劇的にあがったわけでもなく、日本にいるときからもっと熱心に勉強しておけばよかったと後悔しています。実践できる場所が確保されていることによって身につくスピードは上がるはずですが、日本で習った文法などを忘れてしまっては元も子もないのがはっきりわかりました。今回、現地で語学を学ぶという貴重な経験ができたので、それを生かしてもっと中国語ができるようにしていきたいです。

上海・豫園の店
名前を彫ってもらった中国土産

風情のある揚州できれいな写真を(社会園芸学科1年生)

2週間の研修でもっとも印象に残っているのは揚州旅行でした。痩西湖や大明寺、個園などは自然が多く、景色がとても綺麗でした。ホテルの前にある、お土産店がたくさん並んだ商店街でイチゴ飴を食べたり、石に自分の名前を彫ってもらったり、良い思い出になりました。揚州はとても風情のある地で、良い写真がたくさん撮れました。湯包や揚州炒飯、揚州ラーメンなどの料理も美味しかったです。
実際に現地に訪れ、中国人と交流してみて分かることがありました。杉達大学の方々だけでなく、街でも親切に接して下さる人がたくさんいました。日本では、中国の悪いところばかりを報道していて良くないイメージで洗脳されているように思います。今回経験したことを家族や友人に伝えていきたいと思いました。そしてこれから、日中の若い人たちが交流する機会を増やして、関係が良くなっていけば良いなと思います。中国のことに限らず、色々な場面で報道や人から聞いた話などによって、先入観や固定観念などを抱いてしまうことがあると思うけど、身をもって確かめることで、考え、判断していきたいと思いました。そして、視野を広げていきたいと思います。

揚州市内の商店街
痩西湖(揚州)
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