稲本万里子教授が二条城記者発表会で研究成果を発表しました

2019年05月25日

『源氏物語』を主題とする絵画、源氏絵を研究している稲本万里子教授(日本美術史)が、5月16日に元離宮二条城香雲亭でおこなわれたICOM京都大会開催記念・京都新聞創刊140年記念 東京富士美術館所蔵「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ」展(京都文化博物館)の記者発表会で研究成果を発表しました。稲本教授は、東京工業大学と共同で、この展覧会に出品される岩佐派「源氏物語図屏風」(江戸時代前期)の高精細画像を使って、当時と同じように灯明のあかりで屏風を見られるVR(ヴァーチャルリアリティ)を作っています。
当日は、「AIとVRによる源氏絵の研究と鑑賞」と題し、共同研究の成果(AIによる顔認識、くずし字解読、VR制作)について発表したあと、新聞社やテレビ局の記者にVRを体験してもらいました。現実には灯明で屏風を見ることは不可能ですが、VRではコントローラーの先に灯明皿が見えていて、それを近づけることで金箔が反射して、制作当時の灯りで屏風を鑑賞することができます。
この展覧会は、8月25日から9月29日まで京都文化博物館でおこなわれます。京都文化博物館でも、稲本教授の講演会とVRデモンストレーションがおこなわれる予定です。

本学の日本語日本文化学科では、『源氏物語』や源氏絵について学ぶことができます。
日本語日本文化学科授業紹介

稲本教授の研究は、文科省科学研究費の研究成果の一部です。
KAKEN

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