妄想メガネ

  こう見えても(?)私はアイディアグッズや便利グッズが大好きです。毎朝ニュース情報番組の中の便利グッズコーナーは、歯を磨くのが多少遅れてもつい見てしまいます。ところで最近、デパートに併設している暮らしのグッズの専門店の中をぶらぶらしていた時のこと、内外で大地震や火山の噴火の予兆などがたび重なったせいもあってか、何となく足が防災グッズコーナーに向きました。そこで見つけたのです!その「防災用眼鏡」を。このメガネはレンズの横にあるつまみを回すだけで、簡単に度数を調整できるのです。しかも左右のレンズ各々にそのつまみがついているので、左右の見え方が違っても大丈夫。ねじを回すことによって、二枚のレンズの重なり具合で、厚みが微調整されるという仕組みによって、遠視、近視、老眼いずれにも対応できるわけなのです。実際試着してみると、老眼になりつつある近距離も、元来の近視も、ねじの調節一つで実にクリアに見えるのです!つまり究極の話、一生この一個のメガネで用が済むということでは?近眼の進行、老眼などの目の変化をレンズを調節することだけで対応できるのですから・・・。もちろん本来この「防災用眼鏡」自体は、災害時にメガネが壊れたり、コンタクトが使えない時のみ使用のこと、という注意書きがわざわざついているし、当然のことですが、普段かけるには「見た目」はかなり「いまいち」です。しかし見た目やレンズの厚みの調節の問題など、日本人の技術力をもってすれば簡単に解決できそうですし、一生に一つの「マイメガネ」ですむなんて、めがね人間にとってなんという朗報!!

 ・・・そして、その真の動機がいまひとつ不明なままついに購入された「メガネ」は、今や防災用リュックの中で望まれぬ出番を待っているのでした。                                                                                                                          (A)