朝ドラ雑感

先日終了した朝ドラの『ひよっこ』。初めのころはあまり気のりせず、見ていなかったのですが、折り返し地点あたりで放送された総集編を見て、テレビ局の戦略(?)に見事にはまり、後半はしっかりと見てしまいました。最後の方は恋愛モード一色という感じでしたが、おなじみのパターンでありながらも、新鮮な感じを持ったところがいくつかありました。たとえば若いカップルの男性の方(ヒデ)が女性(みね子)の両親に結婚の申込みをするところ。「ふたりで幸せになりますから」というような言葉だったのです。こうした場面でよくあるセリフは、「幸せにします」というものだと思いますが、ヒデの言葉だとふたりで一緒に幸せをつくっていくという感じで思わず拍手。

主人公以外にも何人かが最後の方でまとめて(?)カップル誕生、となりましたが、いわゆる「中年」カップルというのか、どちらも若いころに最愛の人を失った二人が思いを打ち明けるシーンも、印象的でした。失った人を決して忘れられないし、その人をいちばん好きなのは変わらない、でも2番目に好きだ、という言葉は、世界中「ファースト」が大流行りの今、余計に新鮮に響くのかもしれません。    (M)