恵泉女学園大学

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キリスト教センター

パイプオルガンの音色

パイプオルガンの写真オルガンには21のストップがあります。それぞれのストップには、そこにつながるパイプの名前が表示されていて、演奏者はそれらを組み合わせて様々な音色を作り出すことができます。パイプの名前につけられた8'、4'、2'などの数字は、一番長いパイプの長さをフィートで示したものです。
1'(=1フィート)は約30cmですから、Octaaf4'のパイプは約120cn、Octaaf8'のパイプはその2倍の長さで、Octaaf4'より1オクターブ低い音が出ます。本来のオルガンは管楽器ではありませんが、作り出される様々な音色はオーケストラやクワイヤ(混声合唱)のような、幾つかのグループに分類できます。

第1グループ:「弦楽器の仲間」

バイオリンやコントラバスのような弦楽器は、このオルガンでは「プレスタント」系のストップに当たります。すなわち、Praestant8'、Octaaf4'、Quint3'、Octaaf2'のようなストップです。パイプは、上部がカバーされていない、オープン・パイプと呼ばれるものです。
これらのパイプは、ちょうどクワイヤのソプラノ、アルト、テノール、バスにもなぞらえることができます。男性の声は、Praestant8'。パイプは前方に見えます。女性の声はOctaaf4'、子供の声はOctaaf2'。さらに一段と充実した豊かな音を生み出すために、Quint3'を加えることができます。
以上の4つのストップを組みあわせたものを「小プレヌム」といいます。クワイヤとか弦楽四重奏といったところでしょうか。さらに主鍵盤にあるMixtuurと金管楽器であるTrompet8'を加えると「プレヌム」が完成します。

第2グループ:「フルートの仲間」

種々のフルートは、オルガンではHolpijp8'、Spitsfluit4'、Woudfluit2'に当たります。主鍵盤のHolpijp8'のパイプは金属でできており、上部鍵盤のGedekt8'は木材でできています。Spitsfluit4'はいわゆるフルートの音色を出すのが特色です。

第3グループ:「金管楽器とリード楽器の仲間」

金管楽器とリード楽器は、オルガンのTrompet8'、Dulciaan8'、Fagot16'に当たります。主鍵盤のTrompet8'は典型的な金管楽器音を出します。

音色を振動させる「トレムラント」

上のグループとは別に、送風管内にある薄い金属板を動かし、風を振動させるストップ「トレムラント」(図8)は、バロック音楽の分野では非常に重要なストップです。音色を感傷的なものにするためのものではなく、ソロのレジストレーション(ストップの選択)を用いる際に、より美しい音色を生み出すために、ビブラートをかけます。