6月9日 リオ+20:地球規模の課題と市民活動

2011年度テーマ:改革の年2012に向けて

■第2回 「リオ+20:地球規模の課題と市民活動」
■日時:2011年6月9日 12:10~13:40(多目的アワー)
■場所:J202教室
■講師:一般社団法人 環境パートナーシップ会議 副代表理事 星野智子

■概要
1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで「環境と開発のための国連会議(地球サミット)」が開催された。「気候変動枠組条約」と「生物多様性条約」への署名はこの会議から開始された。また、持続可能な開発に向けた地球規模での新たなパートナーシップの構築に向けた「リオ宣言」や、この宣言の諸原則を実施するための「アジェンダ21」、「森林原則声明」が合意され、地球規模の環境保全の取り組みを進めるための枠組みが整備された。この会議を契機に環境の視点からの地球規模の問題が注目視され、日本でもNGO活動が活発化し始めた。
20年近く経った今も、環境や貧困、紛争など地球規模の問題が深刻化しており、NGOの活動はますます盛んになってきている。2008年には日本で開催されたG8サミットに向けては、NGOフォーラムが発足、分野を超えたNGOが協力し、政府と世界にメッセージを発信した。2010年には名古屋市で国連生物多様性条約第10回締約国会議が開催され、この時にもNGOはネットワークを発揮して活動した。
2012年開催予定の国連会議「リオ+20」ではこれまでの地球規模課題への取り組みのレビューと今後のあり方が議論される。地球と私たちの未来が持続的で公正なものであり続けるよう、国連や政府に任せるだけでなく地球に住む市民一人ひとりが積極的に社会参加する必要がある。本講演では関連の市民活動の紹介をしながら、今後の展望を考える。

■講師プロフィール
大学卒業後、国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」のボランティアや活動やエコ・リーグ立ち上げ等に関わる。 2002年のヨハネスブルグ・サミット、「持続可能な開発のための教育の10年」推進運動、2008年のG8サミットの環境NGO活動、生物多様性条約市民ネットワークの立ち上げ、運営に参加。現在は(特活)アフリカ日本協議会 理事、NGOビレッジ 幹事、(特活)日本NPOセンター 評議員。地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)の運営に関わる。