キリスト教と文学

主催:研究機構 講師: 柴崎 聰  

外国文学や日本文学には、キリスト教や聖書の知識を持たずには十分に読み解くことのできない作品が数多くあります。作家や詩人や劇作家たちが、信仰と不信仰のはざまで揺れ動きながら、聖書の真実を伝えようとする作品を通して、神や人間への深い思いを汲み取りたいと思います。 

◆指定教科書・参考図書・各回共通の持ち物
当該作品と聖書

時間・曜日

◆ 開催時間:13:30~15:00
◆ 開催曜日:火曜日

日程

  • 第1回 トルストイ著『戦争と平和 一』(工藤精一郎訳)、新潮文庫

  • 開催日:2019年9月24日

  • 19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵略という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを通して描き尽くす一大叙事詩。旺盛な実行力に富むアンドレイ公爵と人生の永遠の真理を内省的に探究するピエール。若い二人の人間模様を通して、ロシアの実態が鮮やかに描写される。
  • 第2回 トルストイ著『戦争と平和 二』(工藤精一郎訳)、新潮文庫

  • 開催日:2019年10月8日

  • 同上。
    *三、四は、2020年度公開講座春期に取り上げる予定。
  • 第3回 山本周五郎著『五瓣の椿』、角川文庫

  • 開催日:2019年10月22日

  • 家のために働きづめに働き、挙句の果てに死んだ父親。その晩、母は別の男との逢瀬を楽しんでいた。母に詰め寄ったおしのに、母は、ほんとうの父親は別にいると言い放つ。おしのは、その罪を憎み、母の浮気相手たちへの復讐を果たしていく。やがて自分の体にも流れる不浄の血に気づき、戦慄する。
  • 第4回 コナン・ドイル著『パスカヴィル家の犬』(延原謙訳)、新潮文庫

  • 開催日:2019年11月5日

  • 深夜、濃霧のたちこめた西部イングランドに忽然と現れた怪物、魔の犬は、パスカヴィル家の当主ヘンリー卿をめがけて矢のようにひた走る。シャーロック・ホームズ物語における最大の長篇。
  • 第5回 坪田譲治著『坪田譲治童話集』、新潮文庫

  • 開催日:2019年11月19日

  • 連作の中から、「正太樹をめぐる」「笛」「魔法」「おどる魚」の4篇を選び、坪田文学の真髄を読み解いていく。
  • 第6回 ラーゲルレーヴ著『キリスト伝説集』(イシガ オサム訳)、岩波書店

  • 開催日:2019年12月3日

  • 連作の中から、「聖なる夜」「皇帝のまぼろし」「博士の泉」「ベツレヘムの子ら」の、クリスマスにまつわる4篇を選び、味わう。
  • 第7回 連作の中から「聖なる夜」「皇帝のまぼろし」「博士の泉」「ベツレヘムの子ら」の、クリスマスにまつわる4篇を選び、味わう。

  • 開催日:2019年12月17日

  • 幼くして両親を亡くしたハイジはおばのもとからアルムのおんじに預けられるが、8歳の時に無理矢理フランクフルトの屋敷に連れ去られ、そこで足の不自由なクララに出会う。アルムの山に再び戻って元気になったハイジのもとにクララが病気療養のためにやって来る。クララはアルプスの大自然のもとで、立って歩けるようになる。

講義データ

講義名 キリスト教と文学
講師 柴崎 聰
講座番号 419217
場所・交通アクセス 本学・多摩キャンパス
恵泉女学園大学の交通案内
定員 15名
期間 2019年9月24日から 2019年12月17日 (全7回)
受講料(材料費・費用) 全回申込のみ
全7回:14,000 円
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お申し込みについて

受付終了 開講決定  申込締切:2019年9月12日(木)

詳しいお申し込みの手順、受講料のお支払い方法等は受講手続きのご案内ページをご覧ください。
※申込締切日は各講座により異なりますのでご注意ください。

【講師紹介】

柴崎 聰

しばさき さとし1943年、仙台市生まれ。現在、大学講師。博士。詩集『涙半分』『火の言葉』、評論『石原吉郎 詩文学の核心』、編・解説『石原吉郎セレクション』など多数。