恵泉祭2023パンフレット
4/37

2【想う】重みと豊かさ恵泉女学園大学 学長大日向 雅美【想う】こと、それは、人間の文化の根源をなすと共に、私たちが人として、他者と共に生きていく最もたしかな力となるも0000000を想う」のです。「ここにあるものを手がかりにここにないものとは哲学者・鷲田清一氏の言葉です。私たちはその【想う】心の働きをもつゆえに、まだ経験していない時空にも希望を抱き、祈りの時をもち、他国で暮らす顔も知らぬ人々の苦しみやかなしみを思いやり、ときに過ぎし日の自らを省みることができます。豊かな教養を育むことで、世界中の人と心を交わし合い、平和構築に尽くす女性となることを願われた河井道先生のお心もまた、【想う】心の豊かさを私たちに託されたことに他ならないと私は考えております。かほどに、深く、重く、意味ある言葉を恵泉祭のテーマに掲げられた学生の皆様に、心からの敬意を覚えると共に、恵泉の学びは、いつ、どこにあっても、たとえ学ぶ場や形は変わるとしても、皆様の心に永遠に残りつづけることを信じたいと思います。恵泉祭の成功をお祈りいたします。学長あいさつごあいさつ

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る