土曜日の子育てひろばに恵泉生たちの姿が

2019年06月10日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

盛夏のような暑さも止んで、吹く風がひんやりと心地よく感じられた土曜日(6月1日)。子育てひろば「あい・ぽーと」(東京都港区南青山)の園庭や館内を利用するたくさんの親子に交じって、恵泉の学生たちの姿がみられました。

子育てひろば「あい・ぽーと」はNPO法人あい・ぽーとステーションが港区との協働で、旧区立幼稚園の跡地を活用して2003年秋から運営している施設で、私が法人の代表理事とひろばの施設長を務めております。

この日は、あい・ぽーと人気の「キッズ交流ガーデン」が行われていました。
「キッズ交流ガーデン」は、都会に住む親子が自然に親しみ、作物を育てながら命を育む大切さと喜びを体験してもらおうという趣旨で、本学の澤登早苗先生(社会園芸学科:生活園芸)が、子育てひろば開設当初から実施してくれているものです。

子どもたちの遊び場用につくられた幼稚園の園庭ですので、当初の土は作物の栽培には程遠い状態でしたが、堆肥(八王子の磯沼ミルクファームからのコーヒーカスを混入させた牛糞堆肥)や鶏糞(日本で最初にオーガニック卵を生産した山梨の黒冨士農場からの発酵鶏糞)を厳選して搬入するなど、本格的な有機農法の導入に尽力していただいたお陰で、16年余り経た今は、大学の教育農場と同じくらいに豊かな土壌となって、四季を通しておいしい野菜が育っています。

日頃は仕事が忙しくて子育てひろばになかなか足を運べない父親たちも、この日は子ども以上に張り切っている姿がほほえましく思えましたが、「園芸と人間形成」を受講している恵泉の学生たちが、その作業の準備や親子へのサポートに活躍していました。

午後からは、「対人援助論」の受講生たちが、齋藤謁先生(社会園芸学科:心理学)の引率で見学に訪れました。開設前のことから現在に至るまで、あい・ぽーとの子育て支援の理念や実際の活動等々についての私の説明を熱心に聞いてくれた学生たちですが、いろいろな感想や質問が出されました。子育てひろばということからイメージしていたのとはだいぶ違って、館内のいろいろな設備やおもちゃ等々、全体的にとても落ち着いた色使いでホッとするという感想がありました。あい・ぽーとは子どもが楽しく遊べる施設であると同時に、日頃、子育てに奮闘している母親たちがゆったりできる空間と時間を提供する工夫をしていること、それは子育て中であっても、母親であると同時に一人の女性として、社会人としての自分を大切にしてもらうためである等々を伝えました。

また、将来、保育の仕事に携わりたいという希望を持っている学生は、あい・ぽーとの「子育て家族支援者養成講座」に関心を寄せていました。「子育て家族支援者養成」は、老若男女共同参画で地域の育児力向上をめざして2005年からあい・ぽーとが開始した人材養成講座で、現在までに港区・千代田区・浦安市・高浜市・戸田市で、計1800名余りの認定者が誕生しています。2015年からスタートした厚生労働省の「子育て支援員」のモデルとなったもので、この資格を取得すると全国で子育て支援員として活躍できます。そして、この講座での学びを基礎にして保育士試験に挑戦して資格取得する道も開かれていること、現に先輩たちがこの道をたくさん歩んでいることを伝えました。現在、保育士不足が深刻な問題となっていますが、恵泉の学生のように、「聖書」「国際」「園芸」を基礎としたリベラルアーツを修得した若い世代が保育の道へ進み、地域支援や親支援に携わることに私は大きな可能性を感じています。
NPO法人あい・ぽーとステーションの事務局長として、今、活躍している池田由記さん(Ⅱ期生)も、大学卒業後に保育士資格を取得した人です。この日は館内の案内など、後輩たちを温かく迎え入れてくれていました。

池田由記さんをはじめとして、あい・ぽーとで活躍している恵泉の卒業生たちについては、"卒業生たちの生涯就業力"でも紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。

キッズ交流ガーデンの風景です

「対人援助論」の受講生たち  ママさん学生も、赤ちゃん連れで参加しました。

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