卒業生から嬉しいメールが届きました

2018年01月29日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

お正月過ぎに、卒業生から嬉しいメールが届きました。
本人の了解を得て、ここに紹介させていただきます。

2016年3月に恵泉女学園大学 大学院 平和学研究科を卒業しました島田愛です。
昨年3月より韓国のハンシン(韓信)大学の日本学科で招聘教授として働いておりますが、初年度の業務をほぼ終えて、現在日本に一時帰国しております。

着任の際にご連絡したとおり、私は前期は「日本語文法Ⅰ A・B」と「日本語 作文」の3クラスと「フリートーキング」を担当しました。後期は「日本語文法ⅡA・B」と「ビジネス日本語」の3クラスと「フリートーキング」を担当させて頂きました。

初年度は、授業の準備、1年間の大学の流れなど、韓国語もよくわからないなかで進めて行くのはとても大変ではありましたが、韓国語がわからないからこそ、学生達が日本語を使って自分のことを表現しようとする姿、成長して行く姿を敏感に感じ取ることができ、学生と一緒に成長し、喜び合える、私の人生の中でも忘れがたい貴重な1年となりました。

ハンシン(韓信)大学の学生たちは想像以上に日本に関心を持ち、日本の経済・政治・文化・・・そして日本語と様々なことを勉強しています。私は日本語教師としてはまだまだ未熟ですが、この仕事は社会経験で得たことや恵泉女学園大学で学んだ園芸学、平和学など様々な知識や経験をフルに活かせるやりがいのある仕事だと感じています。
お陰さまで、ハンシン(韓信)大学との来年度の契約もさせて頂くことができました。
来年度もさらに精進して参りたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年度 前期「中級日本語Ⅰ」クラス
2017年度 前期「作文クラス」
「先生の日」(韓国では5月15日が「先生の日」)に学生たちが寄せ書きをして届けてくれました。とても上手な心暖まる日本語のメッセージに感動しました。

恵泉女学園大学は学生たちが異文化の人々と出会い、しなやかな知性を育てることを目的として、たくさんの海外留学プログラム*を設けています。
*『THE 世界大学ランキング 日本版 2017』の分野別ランキング[国際性]で51位(首都圏女子大で第1位)となっており、留学に強い女子大として評価されています。
国際交流

なお、韓国では梨花女子、ハンシン(韓信)、聖公会、新羅の各大学と協定を締結しており、長期留学や短期語学研修プログラムが大変充実していて、大学院に進学している卒業生も数名います。
島田さんが勤めているハンシン(韓信)大学は、1940年の創立以来、学問の自由、良心の自由、人権、民主化、国家の独立といった社会的課題に対して、常に警鐘を鳴らしてきました。2020年には、創立80周年を迎えるキリスト教主義の私立大学です。

送られてきた写真と添え書きから、島田さんがハンシン(韓信)大学の学生たちと楽しく交わり、教師として敬愛されていることがうかがえます。
島田さんの益々の活躍を祈りたいと思います。