ニューヨークへのゼミ旅行の思い出を切り絵に

2017年07月17日

学生の手による見事な切り絵デザイン

先日、大学構内の廊下を歩いていた時のことです。「学生の作品でお見せしたいものがあるんですよ」と一人の先生に声をかけられました。英語コミュニケーション学科の有馬弥子先生です。

先生の研究室に伺って見せていただいたのが、ここに紹介する切り絵です。
スキャンしたものですから、細かい部分がどこまで伝わるか心もとないのですが、奥の高層ビルの壁面や窓枠の細い線一本一本までも、すべて手づくりの切り絵です。その見事さはどう表現したら良いかわかりません。

この切り絵は、有馬先生と学生たちがこの春先にゼミ旅行で訪れたニューヨークのイメージを、参加学生の一人の橋本香織さんが形にしたものだそうです。アメリカの大都会に生きる人々の心情を映し出す小説を英語で数多く読んでいる有馬ゼミにとって、多様な移民で活気に溢れるニューヨークの地は、日頃の学びの実感の場でもあると言えましょう。

ただ、この切り絵は、学生が見たものをそのまま実写したものではなく、あくまでも参加者皆の記憶の中のイメージを一枚の絵にしたものだということです。皆で訪れた美術館や、観た演目『ガラスの動物園』『ウィキッド』のイメージが精巧に組み合わされていて、15世紀のイタリアで用いられた「カプリッチョ」の手法にも通じるものがあるとのことです。ゼミ旅行の詳細な報告とこの切り絵についての説明は、8月以降に有馬先生から「ゼミリレーブログ」として紹介されるとのことですので、そちらをご覧いただければと思います。

他ゼミの学生も一緒にゼミ旅行?!

切り絵の精巧さに感嘆したことは言うまでもありませんが、私が有馬先生のお話で印象深く思ったことは、この切り絵デザインを創った橋本さんは有馬先生のゼミ生ではなく、他ゼミの学生だということです。NY郊外のロングアイランドの民泊に数日間滞在するというゼミ旅行に参加した学生は、有馬ゼミの有志5人と他ゼミの学生2人だったとか。
学生たちが恵泉での学びに喜びと信頼感をもつ理由の一つに、教員との距離が近いことをあげる声はよく聞かれますが、それはゼミ生か否かの垣根を越えて、ひろく学生と教員が人と人として結ばれていることでもあると言えるのではないかと思います。

実は私のゼミでも同じような経験を幾度かしています。恵泉は学生の学びの場としてゼミを大切にしていますが、そのゼミはけっして学生を囲い込む狭い場ではありません。むしろ関心のある学生は適宜広く受け入れ、自由に学び合う文化が恵泉女学園大学にはあることを、有馬先生のお話をうかがいながら改めて思いました。

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